僕が警備員を辞めた理由

今回は、警備員からの転職において
心意気というか、目指してほしい
境地についてです。



それは、警備業界の手の届かない
ところへ転職する。



もっと言えば、警備会社の社長の
力の及ばないところへ転職する。



特に、地場中小警備会社からの転職
では重要です。



その理由は、過去の体験談によるもの。



過去記事「理不尽な強制送還」で嫌に
なった地場警備会社を辞め、清掃会社に
転職した元同僚。



ところが、社長同士仲良しで彼は元の
警備会社に強制送還される羽目に。



これは、警備も清掃も同じビルメンテ
ナンス業界であること。



もう一つは、業界内のつながりが地方
では強く、世間が狭かったこと。



かくいう僕も、警備が嫌になり設備管理
の仕事を目指していたことがあります。



設備管理もビルメンテナンス業界の一部。
社長同士横のつながりがあるに違いあり
ません。



上記記事は、辞めた元隊員に対して
嫌がらせのような仕打ちです。裏切り
者はこうなる、みたいな見せしめ。



加えて警備では、辞めた元隊員を呼び
戻すのは珍しくありません、出戻りも
割りと聞きます。



警備で活躍し、評価された隊員は
手放したくない、というのが人情。



過去記事「戻ってこい」で僕も
最初に勤めた地場警備会社の社長
から、電話がかかってきたのです。



当時、別のビル管理会社に勤務して
いたので、丁重にお断りしました。



このように、同じ業界すなわち
ビルメンテナンス業界内での転職は
リスクがあります。



では、それを回避するにはどうすれば
いいのでしょうか。



ざっくり言えば、より大きな資本の
組織に転職する。たとえ非正規で
あっても、です。



もう少し詳しく言えば、地場警備
会社の社長の力の及ばない組織に行く。



具体的には、官公庁関連や全国規模の
会社。これらは、地場警備会社にとって
むしろ顧客になっていたりします。



設備管理であっても、全国規模のビル
管理会社であるなら、警備を下請けで
持っていたりします。



要するに、警備のクライアント側に
なっている組織に属する。力関係は
歴然としています。



地場警備会社社長のエゴが通じない
ところへ行けば、嫌がらせは不可能。



警備で理不尽な想いをしながら、結果
を出してきたならば、このような心意気
を持って転職して欲しい。



もう俺は２度と警備業界には戻らないぞ
と言った、不退転の決意の表れでもあり
ます。



最初は惜しむ声が聞こえても、警備業界
以外で働いたという実績が長くなるほど、
忘れられます。過去の人になっていく。



そうなればしめたもの。この状態になる
事が、警備業界からの卒業と言えるの
かも知れません。



こんな会社辞めてやる！と心に誓ったら
同時に、奴らの手の届かないところへ
行くんだ！と誓いましょう。



ところで以前僕は転職において、
高望みは禁物だと言いました。



それは給与など待遇面であって、属する
組織は大きい方（傘下であっても）が
ベターです。



志くらいは大きく持っていいじゃないか。



大資本に属するもう一つのメリットは
福利厚生面にあります。



給与面で少しのUPでも、福利厚生に
恵まれれば、豊かさにプラスします。



これが地場中小警備会社との最たる
違いでしょう。



額面上の収入が大きく増えなくても、
福利厚生による、幸福感が増せば
転職としては成功でしょう。



転職は、金銭面だけでなく精神的な
幸福感も大事です。
汲々としてきた環境を改善する。



もうかつての警備会社からの追手？は
来ない、という安心感も転職の満足度を
上げていきます。



今回紹介したのは、業界内をグルグル
回るような転職とは一線を画したもの。



もうこの業界からは卒業する、という
不退転の覚悟があってこそ。



そう思うからには、仕事で死ぬほど
葛藤したからに他なりません。
人一倍、理不尽な想いもしたでしょう。



業界内で要領よく立ち回って、美味しい
所だけをつまみ食いしている人には、
絶対に達しきれない境地なのです。

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