(前編から続く)ポンコツこそ
誰かに頼ろう。ポンコツは、一般的な
人よりもできない事が多い。
自立とは依存先を増やすことである
と聞いたことがあります。
自分が苦手なことは、積極的に誰かに
頼ろう。
苦手な事を避けることで、自分の強みが
みえてくる。
強みとは、自分が大して努力しなくても、
無意識でもできていることです。他人から
こんなことできて凄いねと言われる。
一方、自分の苦手な事や嫌いなところや
欠点は何でしょうか。
これらを洗い出し、避けることで自分を
活かせる環境が見えてきませんか。
満員電車で通勤が嫌なら、リモートワーク
や車通勤できる環境を捜す。
強いストレスを感じたり、冷や汗を
かくような仕事は、基本的に向いていない。
次にやめなければなんとかなる。
自分のどうしても直せない苦手なな事や
嫌なことを避けていってたどり着いた仕事
があるのなら、あとはその仕事を続ける。
ちょっと脱線しますが、小室ファミリーの
あるメンバーが、芸能界でここまで生き残って
きたのは何故か、という議論をしました。
才能だ、努力だと議論を煮詰めていった末
たどり着いたのは「辞めなかったこと」
結果を求めずに、やめなければ何とかなる
と考え、のんびり続けてみる。
そして続けるためには完璧主義にならない事。
継続は力なり、といいますがこれを最も邪魔
するのが、完璧主義である。
100点ではないものを作れなかった自分を
才能がないと責めて、自己肯定感が下がると
いった地獄のループに突入してしまう。
これを防ぐには、頑張って6割くらいの
出来でアウトプットしてみる。
そうやって自分の中で6割くらいの出来の
ものを出す練習をしていく。以外にも高評価
が得られたりするもの。成功体験ですね。
なので60点でいいから、毎日のんびりと
やっていることを続ける。
最後にお伝えしたいのはポンコツは
悪ではない。ポンコツとは少数派と
いうだけである。
この世界で言う「普通」は多数派のこと。
日本で遅刻がダメと言われるのは、ほとんど
の社会人が時間を守れるから。
遅刻が多い国では、遅刻をする人は多数派で
ポンコツとは言われないでしょう。
要するに、普通の定義が変わってくれば
多いか少ないかの問題でしかない。
人生どれだけ欠点が多くても、楽しく生きて
いる方が得。
他人がどうかは知らないけれど自分は
こうなんだこれでいいんだ、と思える
ことが肝要です。胸を張って生きよう。
これで著書の紹介は終わりますが
警備員だからといって、ポンコツとは
限らない。
警備が底辺職と揶揄されるのは
ポンコツが目立っているというよりも、
待遇の悪さ=ポンコツを社会的強者が
刷り込んだのではないか。
たとえポンコツであっても、生きる道は
あるのです。
まとめると、自分の欠点が目についてイヤ
なら、自分ではなく環境を変える。
以前僕は、中年以降の転職は居場所を見つける
のが大事と言いました。中年でなくても、自称
ポンコツにとっては、居場所(環境)が大事。
環境を変える、すなわち自分に合った環境を
捜すには、情報のインプットが要ります。
僕も以前、仕事は警備しかないと思い込んで
悩んでいたことがありました。
回想するに、それは単なる情報不足であった。
警備がイヤなら、まずはインプットに勤しもう。
生きる選択肢を増やすためのインプットです。
次に、60点で続けられる仕事。
もし警備で60点の力で続けられているなら
適性があります。
こいつは60点のパフォーマンスでいいやと
使う側から思われるのも才能です。
一方僕は、80点や100点を目指す単純さに
目を付けられ、どんどんハードルが上がって
行きました。給料は上がらないのに。
こうして警備業界に居場所をなくしていった
のです。
ノルマや納期に追われる仕事がイヤなら、
警備の仕事は魅力的です。
そういった苦手な事を明らかにし、それを
避ける環境探しをする。
僕は警備から転職するにあたり、
異種同業の転職戦略で行きました。
欠点は欠点として、楽しく生きた方が得です。
「これでいいのだ」と構えていけば大抵の
事は乗り越えられるでしょう。
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