「人が足りない」どの職場でも聞こえて
きそうな言葉ですが、起こるべくして起きた
因果応報でもあるのです。
今回は、職場が人手不足に陥るのはある原因
で、それを習慣的に行う組織は避けましょう
という話をします。
それは「選別排除」を行う組織です。
これはブラック企業のお家芸とも言えます。
長時間労働など、苛烈な環境に追い込み
振るい落していく。
苛烈な環境は、長時間労働とは限りません。
理不尽な要求や、いじめが横行する人間関係
も含みます。
このほか、重責を負わせた上長時間労働で
使い捨てる「消耗使用型」
人手不足や人件費対策のため違法な労働を
強要する「秩序崩壊型」もあります。
こうした選別を行う職場はどうなっていくか。
そもそも人を育てる仕組みがない組織だから、
短期間で辞める人が後を絶ちません。
求人募集を見ると、同じ求人がずっと出て
いるケースがあります。
釣り求人の可能性もありますが、来てはすぐに
辞めていっているパターンも考えられます。
こうして選別排除を行った結果、人のやりくりに
窮すると、秩序崩壊へ発展する可能性が大きい。
選別排除は強弱の差はあれど、どの職場でも
見られるもの。
「こんなこともできんのか」という人は
どこにでもいるでしょう。それが当たり前
のように習慣となっている組織もあるでしょう。
それではどの基準がアウトかと言えば、
例えば一週間で辞めた人がいるとか、
半年単位のペースで人が入れ替わるとか。
要するに後まで語り継がれるような
問題ある退職劇があったかどうか。
これを知るのは入社後が一般的でしょう。
警備関係なら、現場の隊員にインタビュー
すれば、運が良ければ入社前に聞けますね。
一般的に入社前に人事の暗黒部を知るのは
かなり難しい。
だからこそ感性を磨いて、ファーストコンタクト
の際に、違和感を感じれるようにしておきたい。
感性は、疲れていたりストレスが溜まっていたり
自分のコンディションが悪いと曇るもの。
自分の状態がベストに近くなるよう努めましょう。
第一、人のやりくりに窮する組織は
管理者の責任なのです。人間関係の
問題を、現場に丸投げしている。
本当にいい求人は、めったに募集が
出ないもの。
ハローワークインターネットサービスや
求人サイトをつぶさに観察することで
ブラック職場をつかまされる確率を減らせます。
ところで、程度次第ですが待遇が悪ければ
人は定着しないものでしょうか。
僕がかつて勤めた地場警備会社で、地域最低
レベルの給料の会社があります。地元では
中堅で交通・施設など幅広く現場展開。
定着率は良くないのですが、警備業界に
限って言えば、人のやりくりに汲々と
しているように見えません。
なぜなら選別排除を行っていない、または
弱いことが挙げられます。
その会社は、他の警備会社で勤まらない
ような隊員であっても、辛抱して使い
続けます。
その隊員の面倒を見て、カバーする隊員は
たまったものではありませんが。
ある時顛末書で、警戒棒を紛失した事案が
ありました。よく顛末書で済ませたものだ
と。
他の警備会社なら少なくとも始末書、最悪
即クビもありえるでしょう。
隊員が能力的に劣っていても、極力排除しない
スタンスが、会社として続いている強みと観ます。
待遇的には地元最低レベルであっても。
仕事のできない隊員にとって、上記のような組織
は存在意義があるのでしょう。選別排除とは逆に
拾って拾いまくる。
警備としてレベルは高くないけれど、重大な事案
につながらなければいい。この微妙なバランス
シートの上で成り立つ運営と言えます。
我々求職者にとって、見てくれの待遇は大事です。
但しそれ以上に入ってからの内部事情が重要です。
これをどうやって垣間見るか。または洞察するか。
このヒントのようなものを紹介しています。
僕も入ってから「騙された」という想いをした
事があります。求人停止にしてくれ、
とも思いました。
そこで、求人を出す側に想いを馳せることで
ババを引く確率を下げる。
特に急募求人は注意が必要です。
ツボは求人の背景、すなわち人のやりくりに
窮したプロセスがどうだったか。
上記のような選別排除の末の成り行きで
起こったものなのか。これを洞察する。
加えてネットに上がる口コミ情報を地道に
検索する方法もあります。
玉石混交のネットなので、辱しめようと
する、悪意ある投稿もあるでしょう。
それでも、ネットにまで上がってくると
言うことは、余程嫌な思いをしたという
背景も推測できます。
僕らにできることは「観察」です。求人状況
を普段からつぶさに観察することで、求人に
至ったプロセスを想像してみる。
これを周到に行うほど、ババを引く確率は
下がります。まぁ転職はガチャなので、運の
要素はゼロにはできませんが。
警備で培った観察力(経験値)+違和感を
感じ取れる感性。これを武器に転職に
臨みましょう。
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