今回は、地方の警備会社の現状と
警備員が収入を安定させるには、
どうしたらいいか、考えてみます。
カテゴリ「施設警備〜市役所葛藤編」
の頃。A社は入札で地元市役所警備の
契約をゲット。
ただあまりにも安く落札した、A社の
奇襲攻撃が禍根を残したのか、通常は
ありえない1年での入札。
これまでは一回落札すれば4年は継続
出来たのです。それを直前の市議会で
政治的横やりが入った模様。
警備隊に激震が走る。この施設を追い
出されれば、交通誘導で旗振りしかない。
ハローワークの求人票を印刷して職場に
持ってくる隊員もいました。
そして入札では、他社を蹴散らしたのか
?契約は継続しました。
この事に安堵する警備隊。ただ一人この
事を知らない隊員がいました。
彼はN隊員。当時警備隊の中で30歳と
最も若手。施設警備は初めてで、評価は
高くありませんでした。
いたずらごころで、彼にドッキリを
仕掛けることになりました。
立哨の交代時「隊長から、君に大事な
話があるってよ」と僕は伝えました。
彼が守衛室に戻ると、隊長が待っており
「N君、ちょっと奥へ」と守衛室奥の
休憩室へ一緒に入りました。
和室のふすまを閉めると、N隊員は
真っ青に。隊長が「いい話だから
ビビる必要はない」と種あかし。
この背景は市役所隊発足時、施設警備
素人集団の寄せ集めのA社警備隊。
ミス続出で職員から苦情の嵐。
クライアントである、市役所管財課の
命で、何人もの隊員が交代していきました。
ようやく1年が経ち、軌道に乗って来た
矢先の入札・・・
市役所を去った隊員の多くは、辞めていき
ました。A社は他にこれといった施設は
持っておらず、ほぼ交代=退職なのです。
当時時給700円で、仕事が不安定な
交通誘導警備を行かされるのは、どう
いうことなのか。
すなわちA社市役所警備隊をチェンジ
(交代)は、ファイヤー(退職)を
意味する。これがA社の現実でした。
この背景を知っていたので、N隊員は
おののいていたわけです。それなら
もっと市役所警備に貢献しろよ。
上記の現状は、地場警備会社ではどこも
似たり寄ったりでしょう。
A社は安く取ったツケを現場に転嫁し、
警備隊を前業者の9人から7人に減。
労働時間は月250時間に。
それでいて、市役所職員からは
最低賃金ギリギリの給料じゃないか、
と揶揄されていました。
交通誘導に行きたくないから、労働条件が
悪い施設で頑張る、といった皮肉な構図に。
1年経ち、警備隊が軌道にのってからも
隊長を崩し、交代していく隊員が。6年
間で、計11人の隊員がチェンジ。
警備員にとって、ある程度安心して働ける
環境というのは、最重要項目です。
施設を多く持っていても、頻繁に異動が
ある会社では、1年先の収入も読めない
と、辞めていった人もいました。
結論として
「交通誘導警備の現場が少なく、施設
警備を多く持ち、かつ異動が少ない」
会社幹部との信頼関係も重要です。例え
入札に負けても、別の施設をあてがって
くれる。
施設警備検定2級は必須ですが、加えて
幹部に気に入られる事が、サバイバルの
条件。
こう見ると、地場警備会社の規模ならば
一社に2〜3人くらいでしょう。この
狭き門をクリアできるのか。
扱い的には、事務所スタッフと同レベル
です。但し現場で快適に過ごせるといった
ボーナス?付きです。
そんなにうまく立ち回れるなら、もっと
ましな仕事をした方がいいんじゃないか、
と思う人もいるでしょう。
彼らは、もう警備業界の中でしか
生きられないのです。禁断の果実を
味わったのと引き換え。
逆に、貢献度の割には冷や飯食いだと
思う人は、警備以外に活躍の場所を
見つけるのも悪くありません。
転職は自己責任ですが5年後10年後に
この選択をして良かったんだ、と
後悔しないようにしたいもの。
警備で特権階級扱いの隊員が「いいなぁ」
と思える仕事に就く事が、最大のリベンジ
なのです。
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