漫画「花の慶次」のようなタイトルに
なってしまいましたが、要は負け戦の
時にこそ、人の本当の姿が見える。
今回は、入札に負けた時の対応を主に
人や組織の真価をどう見るか、など
敗戦処理の難しさについて語ります。
入札に負けて撤退・・・この状況は
カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」
の最後で起こりました。
A社社長は市役所撤退後の受け皿を、
Y課長に命じました。
1〜2名の隊員が市役所に残留を
希望するケースもありますが・・・
しかしA社社長はそれを認めません。
警備会社同士のしがらみもあったで
しょう。
とにかくどこかの施設の隊員を押し込む
ことが、Y課長の使命でした。
既存の施設へ市役所をあぶれた隊員を
押し込む。これが何を意味するか、
Y課長は知っていたはず。
事実僕が研修で行った、公立病院警備で
は、ベテラン隊員を無理やり排除し、
僕を投入する人事計画が発覚。
そのベテラン隊員は、持病はあったものの
評価は悪くなく、事務方や医療従事者との
関係も良好でした。
大きな施設を失えば、退職者が出るのは
警備の宿命です。これに抗えばどうなるか。
ベテラン隊員を強引に排除する計画は、
病院側に知れ、今年はもう隊員を変えるな
というお達しで、Y課長の思惑は頓挫。
宙ぶらりんになった僕は、仕事もなく
退職を考えるように。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
のB社から声が掛かったのは、渡りに船
でした。
僕の退職で、上手く行っていると思われた
敗戦処理は、Y課長の責任問題に。社長は
僕を辞めさせたくなかったようです。
入札に負け、敗戦処理を行うのは上司と
しての真価を一番問われます。まず
無傷(退職者なし)では済まされない。
それでも
・人への気遣い
・最後までの責任
を持ちづづける上司は、例え会社は変わって
も、どこかで縁があればと思ってしまう。
Y課長は、敗戦処理に失敗した後
プライベートの金銭問題が発覚。
会社にも波紋を広げる事に。
家や車も売って、地元から姿を消した
ようです。その後の消息は分かって
いません。
在職中は辣腕を振るっていたY課長、
負け戦で手詰まりになってしまった。
自分の気に入った部下を、美味しい
施設に異動させるのが精一杯でした。
これはA社と仲のいい会社が、それ相応
の施設を持っていなかった事にも起因
します。
仲の良い警備会社同士で、隊員を融通し
合うケースがままあります。A社は会社
を急に大きくした事が、足かせになった。
当時、A社包囲網のようなものが地元で
あったようで、市役所入札に負けたのも
その一環らしい。
隊員を受け入れてくれる他社がいない。
会社の方針が、Y課長をも巻きこんだと
いう事もできます。
以上、会社組織での敗戦処理についてで
すが、個人レベルでも敗戦処理はあります。
それは退職です。業務の引継ぎや有給の
消化、次に入社する会社への準備など。
しばらくゆっくりするにしても、離職票
をもらい、ハローワークに行き手続きを
する必要があります。
その他社会保険や年金の手続きなど、
やる事は意外に多いもの。職業訓練を
志すのなら、試験が待っています。
詳細はカテゴリ「警備員を辞めたい人へ」
を参照下さい。事前のイメージは重要です。
立つ鳥跡を濁さずというけれど、意外と
難しい。言うに言われぬ想いも山積して
いるでしょうから。
個人的に、心身の健康を辛うじて守り
会社都合の退職に持ち込めば、大戦果。
もちろん、待遇のよりよい職場へ転職成功
でもOK。再就職手当(警備からすれば退職金
に値します)もゲットできれば満点に近い。
いいな〜と思われるような環境へ
転職をイメージしましょう。
終わり良ければ総て良し、といいます。
逆に晩節を汚すような、後味の悪い退職
だと、その後もおぼつかないのでは。
退職という敗戦処理は、個人レベルでも
簡単ではありません。だからこそ周到に
準備する戦略が大事なのです。
アンケートサイト i-Say
↑詳細はクリック
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