僕が警備員を辞めた理由

今回は、警備員からの転職は早い方がベター
といった話をします。但し年齢は中年である
ことが前提です。



まず最初に、警備員から転職は早い方がいい
という根拠は以下の３つです。



�@体力的な余裕
�A精神的な余裕
�B業界に対するしがらみ



�@ですが、転職して新しい環境で働く事に
なりますが、体力に余裕があった方がいい。



３０代以下なら、大した問題ではないの
ですが、４０代以上になると体力的な問題
はかなりシビアです。



動けるうちに動いておく。どうせチャレンジ
するなら、体力に余裕のあるうちがいい。



特に警備は、変則シフトで睡眠が乱れ長期的に
見れば、不安要素を抱えるように。これが
加齢によってブーストがかかる。



僕も３０代後半に変則勤務へのきつさが顕在化
して、このままで大丈夫かと思い始めました。



交通誘導警備なら、足腰に不安を抱えるように
なります。夏は炎天下、冬は霜の降りる環境で
働くのは、厳しいもの。



中年以降は、健康である事が他人に差を付ける
財産ともいえます。このリソースを大事に
しましょう。



�Aですが、�@とも関連しており新しい環境に
馴染むには体力だけでなく、精神的な余裕も
必要です。



警備員は、いつでもできる。この余裕が転職に
おいて重要。



挑戦してだめなら、警備員に戻ればいい。
ある程度（３年くらい）警備キャリアを
積んだら、十分では。



僕もそうだったのですが、一つの事を
極めるのが、仕事においても重要視して
いた、昭和の価値観からの反省。



警備の経験者という箔がついたら、違う
キャリアを積みに行って、経験値を横に
拡げる生き方もあっていい。



またはパワハラ上司に精神的に削られる
環境なら、早めに脱出した方が身のため
です。



�Bですが、これは僕にとって一番深刻な
問題でした。



僕は警備業界が嫌になり、ビルメンテナンス
業界をも含めた脱出戦略でした。



しかし、これはもったいない。



なぜならば、退路を断つ背水の陣で臨み
火事場のナントカを発揮する事はメリット
でしたが、そこまでする必要はあったのか。



�Aで言いましたが、いつでも警備員に戻れる
という選択肢があった方が、余裕があります。



僕は警備にのめり込み、その単純さに目を
付けた輩に搾取され、徹底的に警備業界が
嫌になりました。



そうなる前に、転職してしまえば同業界に
対して、しがらみを持つ事も少なくなる。



たまたま僕が勤めた会社がそうだったかも
しれません。自分の事情を理解して上手に
使ってくれる会社もあるかも知れない。



わざわざ退路を断たずとも、選択肢を残す
生き方は生産的でしょう。危機管理的に観て
も。



また警備を長く続けていれば嫌な奴、顔を
見るのも嫌な奴、と言うのが出てきます。



業界に長くいればいる程、比例して増えて
いくものです。



それが少ない内に転職してしまえば、余計な
しがらみも少ない、という訳です。人間関係
のしがらみは負の財産ですね。



まとめると、ある程度の実績や経験といった
キャリアを積んだら、変なしがらみが増える
前に転職しましょう、ということ。



確かに転職は自己責任ですが、今警備の仕事が
充実している人も、ちょっと立ち止まって
考えてみては。



このままの待遇が続くだろうか。
加齢によって劣化した体で続けられるだろうか。
こいつだけは嫌、という人間が増えてこないか。



のめり込んで大けがをする前に、さっさと
環境を変えるのは賢いです。ケガが深いほど
リカバーに時間がかかります。



たかが警備ですよ。もちろんお客様の生命や
財産を守るという意味では重いです。



しかしそんな任務を一生懸命こなす貴方を、
使う側がどういった意識でいるのでしょうか。
待遇を見れば分かりますよね。



中には立派な経営者もいるでしょう。そんな
人に使われればラッキーです。



自分には警備しかない、といった思い込みを
外すこと。これがアコギな経営者の搾取から
逃れられる、一つの手段なのです。

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