言われるようになって長いけれど、本当に
必要なのか、という話をします。
まず、モチベーションとは人が何かをする
際の動機付けや目的意識のことです。
ビジネスにおいて、モチベーションという
横文字が流行り、上司が部下を支配する手段
として使われるケースもあったでしょう。
もはやモチベーションで働くのを辞めるのが
幸せになる最短距離、というのが今回の結論。
仕事は自分が幸せになるための活動、と僕個人
は思っています。
モチベーションが必要な場面って、大抵
嫌な事を努力でなんとかしたいという、
パターンが多いと思いませんか?
これは難しい。心が嫌がっているのだから。
この状態を続ければ、どこかで反動が来る。
ぶっちゃけ心身に悪影響が懸念されます。
それでも、生活のために仕事はこなさないと
いけません。
そこで提案ですが、モチベーションでなく
「淡々とこなす」「粛々とこなす」を
お勧めします。
特に警備では上記は有効である、そう確信
します。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」の
B社時代、リーマンショックでクライアント側
の外資系保険会社は上へ下への大騒ぎ。
外資系保険会社ビルを警備する、僕らの雇用も
一転、おぼつかないようになってきました。
B社は人減らしを考えているだろう。
そんな時、同僚の一人が悟りを開いたような
事を言ったのです。
「淡々と(業務を)こなそう」
個人が心配した所で、状況が改善するわけでは
ありません。
だったら、個人の心身リソース消耗を最小限に
して、無駄なことはしない。
会社が個人の雇用を保証できないのなら当然
です。施設の契約自体も1年単位であり、
撤退は解雇を意味します。
それに対して、逆な警備会社もありました。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」の
D社(地場中小警備会社)でした。
個人の意向は一切無視。俺の言う事に従え。
嫌な指揮命令でもモチベーションでこなせ。
これから思うに、モチベーションをかける
なら、インセンティブ(報酬)を詳らかに
する必要があります。
即ち、僕に対する現場異動や指導教育責任者
受験を強要する先には何があるのか。
部長「俺の目の黒い内には幹部に」
係長「君には期待している」
昇進の目安、経験値の量、責任の重さに
比例して報酬が上がるのか、など。
要は大まかであっても、キャリアパスを
示す必要があります。それが無いのに
ただ頑張れ、とはこれ如何に。
昭和の雇用環境なら、年功賃金・終身雇用で
報いることができました。これがインセンティブ
となり、理不尽な命令でも受け入れて来た。
しかしD社は実質、1年単位の契約社員扱いです。
インセンティブのない環境で、旧態依然とした
指揮命令権だけ振り回すとどうなるか。
大量退職しかありません。実際D社は僕が退職
した後も次々を退職者が出て、幹部会議を開いた
とか。
警察OBの部長からしてみれば、理解しがたい
事でしょう。総じてD社幹部の「俺たちは一流」
という思い込みが根底にありました。
結論としてモチベーションに依存しない
パフォーマンスで回る、そんな現場が最上です。
これは警備に限ったことではありません。
モチベーションという言葉の裏には、従業員を
120%の力を出させて絞り尽くし、短期間で
使い潰そうという、ブラック臭さえします。
80%の力で走る方が、遠くまで行けます。
第一やる気とかモチベーションに依存する
上司や組織こそ、怪しいもの。
見てくれの待遇が良くっても、上記のような
怪しさに気づいたなら、警戒した方がよさそう
です。
【医学博士監修】特許取得成分配合・飲み過ぎ対策サプリ【エカス ekas】
↑Let's check
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image