それに対してどう対するか、という話です。
地元警備会社(大手は雲の上)では、住み分け
てお互いの共存共栄を図っていたりします。
ところが、時に無軌道な経営陣の会社があって
地元業界の見えざる掟を破ったりします。
具体的には、他社の看板物件を横取りする。
施設警備が分かりやすいですが、看板物件以外
なら取ったり取られたりは良くあります。
ところが、相手が看板としている施設物件を
落とせば禍根になります。最低制限価格の
設定がなければ、1円落札も可です。
ドル箱物件を安く取られる。取られた方は屈辱
です。そこに勤務していた隊員たちは、身の振り
方を考えざるを得ない。
そして新しく入った警備会社の隊員の給料にも、
しわ寄せが行きます。そして立ち上げの難行苦行が
待っています。
交代した直後は嵐の中でしょう。前業者がまとも
な引継ぎをするわけがありません。ミス連発で
責任者は針のムシロ状態。
上記の様な事が、実際にあったのです。地元の
公営ギャンブル場警備を、ライバル会社が強引に
落札して奪った。
その公営ギャンブル施設は、地元では最大手の
警備会社の看板施設でした。怒り心頭の会社は
新業者に引継ぎをほとんど行わず。
それでも何とか軌道に乗せたようですが、翌年
取り返される事になります。
こうなると、ただ取り返しただけで収まりません。
今度は相手の看板施設を落としてやる。こう考える
ようになるのは当然。
こうした泥沼のシマの奪い合いという無軌道な
経営陣によって、一番とばっちりを食うのは
現場の隊員なのです。
引継ぎのない現場に投げ込まれ、割に合わない
給料で、クライアント側から散々詰められながら
立ち上げ軌道に乗せる。あられもない苦労です。
軌道に乗せたと思いきや、また交代。後でその苦労に
報われるかと言えば、無軌道な経営陣ぶりを見れば、
期待しない方が無難です。
警備業界の給与体系を見れば、誰だって上記の
ような苦労はしたくないでしょう。会社同士
上手に住み分けていれば、しなくていい。
対処としてこれに振り回されない方法の一つに、
クライアント側の信頼を得て、会社では
なく、現場に付く警備員がいます。
会社が入札で負け、交代した業者に移籍してしまう。
同じ現場に勤め、制服だけ変わる。
こうして残留することも可能ですが、これも
運、綱渡りの要素も多分に含みます。
一つは、ライバル会社が落札した場合。仲の良い
警備会社間での移籍なら、特に問題はありません。
むしろ経験者として歓迎される。
しかし、仲の悪いライバル会社だったら移籍は
厳しくなります。残党を一掃したいのが本音です。
もう一つは、待遇が悪くなる可能性があること。
安い金額で落札したケースは特にそうです。
待遇が良くなるケースもありますが、運次第。
警備員は、キャリア(経験)が給与に反映する
仕組みがほぼありません。在籍した会社の給与
体系に従うしかないのです。
最後に話は無軌道な経営陣に戻りますが、
こうした現場の取り合いで隊員が辞めても、
大して深刻に考えていないようです。
警備業界で働いているのだから、縁があれば
また戻ってくるだろう。業界内をグルグル
回っている。
この考えが僕はイヤでした。ほぼ現場をゼロ
から立ち上げる苦労が報われない。労働者として
舐められたもんだなぁ。
前にも書きましたが検定を取得し、現場で責任者
を勤められる隊員は、縁があれば警備業界以外の
仕事に就くことも可能です。
無軌道な経営陣に危機感を持たせるには、有為な
隊員ほど、警備業界の外へ出ていくことが有効打
ではないのか。
警備を天職としている人ならともかく、業界の
在り方に不満が募っているなら、慎重に検討した
上、自己責任で新天地を目指すのも一考です。
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