bPの会社は、エピローグ〜さらば警備
業界編」のD社でした。
使う側が、使われる側の足元を見過ぎる
とこうなる、と言うのが今回の記事です。
一般的に、辞めていく人は本音を言いません。
余計な波風を立てたくないし、辞めた後の事で
頭が一杯です。
D社の離職率の高さは、給料が安いことが
第一の原因でしたが、それに肉薄する
第二の原因もあったりします。
それは「貧乏くさい」という事。
言い換えれば、安く人を使ってやろうと
いう根性見え見え。
検定取得を勧めるも、フォローなし。
受かるも落ちるも自己責任。
検定取得は会社の利益に直結しています。
検定と言えば、施設警備2〜市役所迷走編
のカテゴリで、施設2級検定を受けた時。
A社のY課長が、休みの日に受験者を事務所に
集め、学科・実技の指導を行っていたのとは
対照的です。
その日昼前に社長からY課長の携帯に電話が
入り、昼食を出すように指示がありました。
その他、1月4日には勤務でない隊員を
事務所に集めて年始訓示を行っています。
事務所に出て来た隊員には、弁当とカップ酒
が振る舞われます。勤務の隊員には後で
届けられていました。
こんなA社を見て来たからこそ、D社の貧乏
くささが鼻についたのです。
人を育てる気もないのに、人事権ばかり
振りかざすのは、どう見ても旧態依然と
しています。
当時僕が在籍していた時に、人事権を持つ
警察OBの部長は、昭和の公務員の考え。
徹底的に捕縛して抑えつければ、言う事を
聞くだろう。あまりにも警備業界の実態を
知らなさ過ぎました。
もっと若い人を育てれば、長い目で見て
安くつくのに・・・
こうやって前社との比較で辞められる
デメリットは、警備業界で良くある
出戻りの可能性を失うこと。
以前勤めた警備会社に戻るのは、この業界
珍しくありませんが、何人D社に出戻った
のでしょう。
僕のD社時代の元同僚で、青果市場の警備に
今も従事している知り合いがいます。
入札でD社が負け、別の警備会社に変わった
時に、青果市場に残留しました。
移籍して給料も上がり、備品など必要なものは
直ぐ手配してくれると、喜んでいたそうです。
将来D社が取り返したら、辞めてしまうの
では、と勘繰ってしまいます。
恒産なくばよりて恒心なし、と孟子は
言います。給料が他社より劣るなら、
別の所でメリットがなければ意味がない。
隊員個人の事情をある程度汲んだ配置で
あったり、上記A社のように検定受験の
フォローや年始行事で可愛がってあげたり。
要は気持ちよく働ける環境を提供してあげる。
もちろん個人の為に組織はある訳ではないの
で、限界はあります。
最後に僕が定義するいい警備会社とは、
長く働き続けることのできる会社です。
そりゃ不満が限界を超えれば誰だって
辞めていきますよね。
こういった辞めた隊員の本音にどこまで
迫れるか、その想像力が決め手になる。
ところが自分たちは一流と言った驕りが
あると、それが見えてきません。
給与だけでなく福利厚生もチェックする
こともお勧めします。求人票に記載して
ある内容と実際が違うなら、論外です。
アンケートサイト i-Say
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