B社時代のエピソードです。
外資系保険会社ビルを警備するB社。そこに
働くのは警備だけでなく、設備管理や清掃業者
もいます。
設備管理を委託されている会社がありました、
地元を代表する企業のクループ会社です。
そこの責任者が口八丁手八丁で、実力を
伴わないので、警備員の一部からバカにされ
ていました。
それを薄っすら知っていたのか、他の隊員に
したり顔でこう質問します。
「君たちは給料以上の仕事をしてるの?」
彼は元営業マンで、命がけで仕事をしていた
と豪語していました。それなら今の会社でも
営業をすればもっと活躍できたのに。
彼の最大の思い違いは、給料は能力で決まる
といった観念でした。彼はどれだけ売り上げに
貢献してきたか知りませんが、その分還元され
ていたのでしょうか。
彼は組織論が大好きで、二言目には「組織」と
いうワードが出てきました。聞いていて一般論
の域を出ない平凡なものでしたが。
要するに彼は、僕らにマウントを取るための
方便を使っていたのです。苦労して来たなら
彼にしか話せない言葉で語るはず。
いかにも自分たちが警備より上だ、と言わん
ばかり。ちなみに彼はビルメン4点セット、
第二種電気工事士・乙四危険物・2級ボイラー
・第三種冷凍機のいずれも持っていません。
勉強して取ろうとする素振りも見せないし、
これで設備管理の責任者が良く勤まるなと
感心すらします。
話を本題に戻しますが、給料は社員個人の能力
ではなく、会社や業界の相場で決まる。
だからこそ業界の研究や、戦略的に動く事の
重要性を繰り返し言って来ました。
自分がいくら能力があっても、儲かっていない
会社だったり、業界自体が斜陽産業なら給料は
それなりのものでしかない。
それ以前にブラック企業なら、どんなに結果を
出そうとも搾取されるばかりです。
B社は当時、全国規模の会社であり給料の相場
も東京がベースでした。地元では破格の好待遇
でしたが、リーマンショックで暗転。
警備の委託契約すら危うい状況になってしまい
ました。皆の足並みもバラバラで、突然2人の
隊員のクビも切られました。
会社の置かれている環境、もっと大きくは景気
次第で、ホワイトであってもブラックになり得る
のです。待遇なんて水物に近い。
だからどこに行っても通用する能力を身に付けろ
と言われます。ただやみくもに努力するのは不毛。
警備で培った能力をベースにさらに応用して、
もう少しましな業界(仕事)を目指しましょう。
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