平隊員たちの間では、辞めるのが早過ぎたね
と囁かれていたそうです。
平隊員の気楽さを思えばむべなるかな。
強権発動をちらつかしを支配する所長&
隊長との板挟みの苦労を知らない故か。
後に班長をする人間がいなくなり、臨時
班長代理をした隊員の話を聞くと、
自分がやってみて大変さを理解した模様。
トラブルがあれば、仮眠時間も惜しんで
報告書を作らないといけない・・・等。
この職場での平隊員の楽さは麻薬です。
面倒な事は班長に振れば責任は問われない。
人のすることに文句だけ100人前。
トラブルになれば叩かれるのは班長だけ。
始末書とその延長にあるクビか平隊員への
降格か。
これでは誰も班長にならないのは当然です。
名誉職ではないのですから。もう一人の
班長がこぼした「たった5000円で」
この月手当では割に合いませんね。
こうして平隊員たちは警備員としての
向上もなく、のほほんと過ごし地元では
破格の給料をもらっていました。
B社としても、隊員全員に施設2級検定
を取らせる気もなかったようです。僕は
訓練指導を虚しく担当していました。
会社に警備員としての向上を求めない
どころか、職業人としても向上もない
環境でした。
これでは警備員失格どころか他の仕事も
勤まりませんよね。なので昨日の記事で
書いたように、最後まで残った隊員は
前途多難のようでした。
このような職場は、警備を腰掛でつなぐに
過ぎないということでしょう。だからと
言って仕事を粗末にすれば報いがあります。
残念ながら、僕はこの構図に気づいておらず
A社でできなかった事をB社で実現しようと
ムキになっていました。警備補完計画などと
称して。
これは使う側だけでなく、部下である平隊員
からも搾取されていたという事なのです。
今思えば何てアホだったのか。
「幹部が警備を軽視しやる気がない」
「部下が警備員として向上しない」
これはトップのスタンスによるものです。
末端の現場が荒れる組織は、トップが変。
これにもっと早く気づくべきでした。
ただこの経験は後で役に立つ経験値となり、
警備業界脱出においても羅針盤として
役に立ったのです。
理不尽な想いは後で肥やしになります。
一時的に搾取はされても、心身の健康
を大きく損ねなければ、取り返すのは
難しくはないのです。
時間はかかりましたが、取り返す環境を
捜す旅が、僕の転職活動でした。
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