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過去記事「干すハラ」をSNSにUP
したところ、反響がありました。
干すハラに関連して、タイトルの
ムチャ異動現場ハラなるものが登場。
今回は、この手のハラスメントの
目的と、抗う方法について語ります。
さてムチャ異動現場ハラとはどういう
ハラスメントでしょうか。
警備員はそもそも、地域の出勤の近い
のを、見越して入社してくる人が多い。
問題社員を遠隔地に異動配置し、
ジワジワと自主退職を促す
ハラスメント。
ただ、辞めさせるだけが目的では
ないようです。
僕もされたことがあります。
カテゴリ「エピローグ~さらば
警備業界編」のD社。
地場中小警備会社であるD社。
地元に交通・施設・雑踏と幅広く
現場を展開。
但し給与は地元では最低賃金レベルで
隊員の入れ替わりは激しかった。
当時僕は、ホテル駐車場警備に従事して
いました。
10月に入ってすぐ、部長が現場を
訪ねてきて、僕に異動を命じました。
「来週から青果市場に異動」
青果市場は郊外で、バスは走っていた
ものの、変則シフトに対応していない。
それを部長に告げると「バイクを買え」
最賃ギリギリの時給レベルで?
結局僕はD社を辞めるのですが
このムチャ異動現場ハラ、辞めさせる
手段とばかりは言えないような。
終身雇用時代のサラリーマンで、
家を建てた途端に、遠隔地に異動を
命じる事がよくありました。
まるで、会社への忠誠心を試すかの
ようです。終身雇用が崩壊した今は
退職する人が増えていると聞きます。
要するに、理不尽な仕打ちをしても
コイツは辞めないか試している。
ブラック企業もそうですが、会社の
命令に従順な社員が都合よい。それが
どれだけ、理不尽なものであっても。
会社にとって、都合のいい社員を
「選別」する手段として、ムチャ
異動現場ハラは使われることも。
僕に突然、異動を告げた部長は
指導教育責任者受験も命じました。
俺の目が黒いうちは、お前を幹部に
してやる、と疑似餌までぶら下げて。
コイツを捕縛して、低賃金で
年金まで使い倒そう。辞めさせる
のとは、逆のベクトルです。
いつ辞められるか分からない若い人を
育成するより、当時40代半ばの僕を
少し鍛えれば、20年は使える。
人を安く使う事については、
やり手のD社社長。その術中に
ハメようとしていたのです。
しかし僕はD社を1年で辞め、
警備業界脱出を成功させます。
これは計画通りでした。
僕がD社の術中にハマらなかったのは
これまでの経験値から、相手がどう
出てくるか、想定できたから。
加えてD社の「自分たちは一流」という
思い込みが、透けて見えていた。
ムチャ異動現場ハラは、会社からの
排除だけが目的じゃない。むしろ
辞めさせないように、捕縛する。
生活に大きな負荷がかかる異動も
そうですが、指導教育責任者受験を
命じて、個人の時間を奪う。
こうやって思考停止に追い込めば、
他所へ転職しようという気にさえ
ならないに違いない。
結論として、この手のハラスメントに
対抗するには、相手の真意(思惑)を
見抜くこと。相手の目的は何か。
辞めさせたいのか、それとも逆に会社に
捕縛したいのか。後者なら戦略的に動く
必要があります。
それはすぐに辞めずに、相手の動きを
じっと観察する事。最低1年耐えれば
失業給付を受ける資格ができます。
その間に、転職先や職業訓練について
調べ、自分が辞める一番有利な時期は
いつなのかを割り出す。
僕の場合は、恥ずかしながら転職先が
決まらない状態で、D社に退職願を出し
ました。
しかしタイミングよく、次の仕事が
見つかり、今に繋がっています。ある
意味、期が熟していたかもしれません。
もし仕事が見つからなければ、職業訓練に
行くつもりでした。転職がプランAなら、
職業訓練はプランBですね。
失業給付資格があり、職業訓練に行く
ことができるなら、プランBにしておく
事を勧めます。
敵の出方を見て、その真意を見抜き
対抗策を練る。戦略的に行動する。
ブラック企業なら即辞め一択ですが
そうでないなら、じっくり作戦を練り
自分の人生を防衛しましょう。
TVCMで話題のココナラ
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