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2019年10月08日

忖度する隊長

昨日の記事「信賞必罰の難しさ」前半に
出て来た、某施設で働く隊長の話です。



彼の下で働く指導教育責任者である、
知人警備員のボヤキが止まりません。



隊長も(施設)指導教育責任者だけど、
交通誘導警備出身で施設警備を知らない。



地面から抜いて着脱できる低いフェンスを
1枚ずつ留めている南京錠の鍵を隊員が
失くした。それも複数回。



鍵を失くすのは施設警備では言語同断だ。
隊長は失くした隊員に始末書も取らない。



その他のミスについても、本人には注意を
すれど、隊員に周知して情報共有を行わない。
これでは他の隊員が同様のミスをするだろう。



以上知人がボヤく、隊長が部下のミスを隠す
慣習の背景は何でしょうか?それは、上司に
対する忖度ではないかと。



部長や専務といった上司には、隊長は問題の
無い優秀な責任者と映っているでしょう。
警備はトラブルがない、この結果が最上です。



しかしトラブルがないのではなく、隠している
だけ。大きな事案か内部告発があれば、いずれ
バレます。



表向き優秀な隊長について行けば、自分も
美味しい想いが出来る、と踏んでいる隊員も
いるに違いありません。



但し爆弾を抱えながら、です。隊長の采配に
不満を持つ隊員も必ず存在します。彼らが
弓を引くリスクもあるのです。



このような抵抗勢力を、部長や専務といった
幹部に忖度し、体制側として抑えるのが
隊長の仕事といった構図が見えてきます。



前出の知人警備員は、半年後の入札では
取れないだろうからこれ以上騒ぐのは
やめよう、そう言っていました。



警備としてのあるべき姿を主張しながら、
会社内で野党側となってしまった立場を
わきまえてということでしょうか。



彼は半年後、この現場が終われば退職する
つもりのようです。年金も貰っているので
警備業引退かも知れない。



年齢的に一線を引いたものの、信頼できる
隊長の下で働いてみたかった。自分が隊長
ならこうしたのに、との後悔も感じます。

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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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