<個人的な評価:10点中7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
一転二転三転する世界に、自然と引き込まれていった〜
一時も目が離せない。最後は、そうきたかーーーっと度肝を抜かれた。吃驚。
CIAだかFBIだかが、役立たずで、もしかして、黒幕か?と予想してたが、違った笑。
母親が実は過去、CIAかFBIのスパイかとも思ったが、それも違った。
意外と、ごくありふれたオチだった。
まず、この映画を観ようって決めたキッカケは、あらすじを読んだ事。
母親を探すというミッションに共感できた。
私自身、母親がとても大切だから、もし急に行方不明になったら、絶対に何かしたいと思うから。
そういう意味からも、主人公目線で観る事ができた。
私は映画に関しては、何でも観るタイプじゃないから、ポスターや予告やあらすじを観てから選ぶ。
特に映画館で観るものは、私はケチなので、けっこう厳選する。
rotten の批評家と一般評価(一般と批評家の差に注目)や、他人の感想を読んでも大体、雰囲気は掴めるから、間違って地雷映画を選ぶような事は滅多にない。
この映画は、あらすじに共感して惹かれてみた。評価も良さそうだったし。
ちなみに、私は前編は見てない。娘を探すというテーマより、母親を探すテーマに、私自身が共感したから、今回は観た。
9割、パソコンの画面上でドラマが展開する。
恋人との旅行で、旅先で行方不明になった母親を捜すため、デジタルネイティブ世代の主人公ジェーンが、SNSなどを駆使して捜索を試みるストーリーだ。
ジューンの母親は、恋人と南米コロンビアを旅行中に消息を絶つ。
麻薬カルテルなどもあるコロンビア。実際に、拉致や監禁や拷問殺人事件も多く、一般旅行客を狙うギャングの犯罪も多い。とっても危険な地域だから、何があってもおかしくない。
デジタルネイティブ世代のジューンは、検索サイトやSNSなどを駆使して捜索を試みるが、手掛かりはつかめなかった。母の失踪はSNSで瞬く間に拡散されて憶測が飛び交い、国境を越えた話題になっていく。さまざまな情報に翻弄(ほんろう)される中、ジューンは真相を追い求める...
で、物語の真相は、ジェーンの実父にあるんだね。
死んでなかったのかい!!!!
DV&薬物関連で、刑務所に入ってたんだね。
まさか、DV夫だったとはね。娘には優しかったようだけど。
幼いジェーンも、父親の良い思い出しかなかったからね。
母親も、父親は、死んだって事にして、父親の良い思い出しか残さなかった。
うーん。
でも、こんな凶行を犯した父親が、全面的に悪いけど、動機は、娘に会いたいって所にあるんだよね。自分を刑務所に入れた妻への復讐もあるけど。
ただ、こんなクズでも、娘とは一緒にいたいのか〜と思うと、少し切ないね。
その愛情表現の仕方が、かなり強引でヤバイけど。
しかし、ジェーンも18歳なのだから、母親から真実を知る権利はあったし、どんなクズでも、そんな父親とどういう関係を築きたいかは、ジェーンに決定権があるべきだと思うね。
ちなみに、亡くなった母親の親友の弁護士女性、可哀想。
当初は、彼女の事を疑ったりもしたけど、良心の塊だったわ。DVの件も、無料で引き受けてたなんて。
さて、真相がわかってスッキリしたエンディング。
やっぱり、私が一番好きなのは、ジェーンの手助けをした、コロンビアの掃除屋のおっちゃんだな。
良心でしかない。彼も人の親だから、ジェーンを通して、自分の息子を思い出し、他人事ではいられなかったのだろう。
事件が解決したあと、ジェーン&母親で、コロンビア旅行に行くのかな。そこで、おっちゃんとおっちゃんの息子と会って、本当に楽しい旅行をしてほしい。おっちゃん、色んな楽しい所を知ってそうだし。
で、この作品、ストーリーの中には目立ったポリコレはないけど...
アメリカで制作される作品には、ポリコレリストというものが存在するし、ある規定をクリアしないといけない。その規定も色々あるんだけど、その中の一つが、人種。
今回、この作品は、そのポリコレ規定をクリアする為に、主人公を黒人にして、異人種カップルを複数出した事だね。これで、ポリコレ規定のいくつかはクリアしている。
主人公の母親&父親。黒人女性と白人男性のカップルはアメリカでも珍しい。
そして、主人公母親&恋人の中国系男性。これは本当にレアの中のレアで、アメリカでは凄く珍しい。
白人と中国系(もしくはアジア系)は、都心部ではよく観られるし、特にアジア系が大半を示しているCalifornia には多いけど。でも黒人xアジア系のカップルは、本当にレア。
レアな異人種カップルを出してきた事で、この作品は、既にポリコレ規定をクリアしている。
なんでもかんでも、ポリコレって言うな!と、実際に、映画製作の現状を理解してないポリコレ派の日本人ファンはいうけど、実際は、その逆で、ポリコレ配慮されていない作品は、ほぼ今は存在しないんだよ。
ポリコレ規定が実際にある時点でね。
別に個人的に、エンタメ目線でみれば、ストーリーが面白ければ、ポリコレでも何でも私は良いんだけど...
ただ、そのような規定や制限がある事に対して、私は、政治的Propogandaや思想の押し付けだから、作品に...ではなく、業界そのもの、アメリカの社会に反発心はある。
それに、不自然なんだよね。
アメリカ人として思うには、実際は、そんなに異人種カップルはいない。
白人は白人と、黒人は黒人と、アジア系はアジア系と...ってのが、やっぱり多いんだよ。
例外ももちろんいるが、やっぱり、似た文化や似た環境で育った人と結婚する事がとても多いから。差別ガーっていうより、好みや共感性の問題で、多民族、多人種国家では、そんなことが多い。
人間が、血が繋がっていないと確信できる、でも自分と似た人に惹かれやすいのは、科学的にも実験されていて、根拠がある。
お互いを知らない生き別れになった双子が、なんだかんだで、出会ってしまうというのも実際にあったし。
だから、異人種カップルが、最近、やけに映画やドラマで出てくるのは、不自然ではある。
実際はそんなにいないからね。国際結婚も異人種結婚もレアだし、あっても離婚率がかなり高い。
まあ、エンタメだから、宇宙人と人間のカップルでも、何でもいいんだけどさ。
でも、これは、明らかに、アメリカのPropogandaだから。
異人種交流、異人種カップル、同性愛、LGBTを推しまくっているのが現在の政党。
だから、エンタメで、宣伝しまくっているんだよ。
特定の政治思想をエンタメを利用して宣伝するなど、政治の息が強くかかかったアメリカのエンタメ業界に私は反発心を抱いている。
それとは別に、エンタメとして、普通にこの作品は面白かった。