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2016年12月02日

あの時のお母さんは、もうお母さんじゃなかった。

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一年という時間を、闘病という形で過ごした母。
ステージ4の肺がんの告知を受けた母と共に過ごした一年間
・・・入院を除けば9か月間・・・
毎日見てきた母・・・病気になる前の何倍も何倍も
母を気遣った・・・これは自分に対する嫌味表現でもある。

病気になってから気付くことが多すぎた。
何が大事で、何をするべきか・・・

親孝行をしたいときに親はいない。

それなりに親孝行をしてきたつもりではいるが
その反面で無礼なこともしてきた。

突き放す態度をとったり、鬱陶しがったり、
親がいつまでも元気でいるとも思っていなかったが、
自分の中の設定値はまだまだ後だった。

日に日に変化していく母親を目の前にして
それを受け止めていく自分と
受け止められない自分との葛藤でもあった。

今になって姉が言う。

あの時のお母さんは、もうお母さんじゃなかった・・・と。

この姉の言葉には多くの物語が隠されている。
そしてその隠れている部分の大半を知っている。
だからこそ、その言葉の重みや意味が良くわかる。

癌に侵されて、変わってしまったのは何も外見だけではない。
脳・・・内臓・・・筋力・・・視力・・・食欲、

何もかも・・・・が、崩れ始めていた母から感じたもの、
それは、例えば消えゆく炎・・・。

会話をしていても心ここにあらず・・・
母の意識は夢と現実が入り混じっていて、一部混乱していた。

会話の受け答えにも波があった。
思い出せないことが多くなり、以前のようには
会話が弾まなかった。

姉だからこそわかること、感じることも多かった様だ。
昔懐かしい話の半分は通じなくなっていた。

姉の中では、悲しい現実が一足早く訪れていたのだ。
しかし、その姉でさえ、当時は現実逃避していたらしい。
気が付いても認めたくなかったのは
私と同じだった・・・。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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