気温が上がってくると、熱中症の対策も含めて、ペットボトルのミネラルウォーターを携帯する方も多いでしょう。
ところで、開栓したペットボトルはどのくらいの時間内に飲みきっていますか?
私たちの暮らしには、“大腸菌”など様々な菌が身近にあり、何かのキッカケで飲みかけのペットボトルに混入しないともいいきれません。
では、仮に菌が混入した場合、ペットボトルの中はどんな状態になると思いますか?
この季節に携帯することの多い、“飲みかけのペットボトル”の水の安全性について、知っておきたい真実をご紹介します。
■大腸菌がウヨウヨ増殖!?
『水を考えるプロジェクト』が原水の違いによる菌の増殖について検証実験を実施したところ、一部の“国産天然水”では、時間の経過によって、菌が増殖する傾向が見られたそう。
1時間までは各種の試験水の菌数に大きな変動はみられませんでしたが、保管期間24時間を経過すると菌数が大幅に増加するものもあったのだとか。
つまり、原水によって菌の増殖に差が生まれることが明らかになったんです。
今回の検証実験では、開封したボトル水に“大腸菌”が混入したことを想定して保存試験を実施したそうですが、72時間の経過で水道水では380倍、国産天然水でも最大で43倍まで菌が増加したとのこと。
開栓したペットボトルの水は、なるべく早く飲みきる心がけが大切でしょう。
■人体への有害物資が発生!?
一方、携帯しているペットボトルの保管場所にも注意が必要です。
温度が高い場所で保管するほど、“ビスフェノールA”や“アンチモン”などの有害物質がペットボトルから発生することもわかっているんです。
車内に放置するのは絶対に控えるのはもちろんのこと、窓際など、ペットボトルが高温になる可能性のある場所に置くのも、避けたほうが賢明です。
健康のために飲むはずの水が、有害物質によってご自身のホルモン異常などを誘発していたら、とても怖いですよね。
『水を考えるプロジェクト』の調査では、約7割の人が“1日経過したペットボトルの水を飲む”ことも判明しているそうですが、あなたはいかがですか?
高温多湿な季節には、ペットボトル内にどんなことが発生する危険があるのか、そのリスクを理解して、開栓後は早めに飲みきるよう心がけておきましょう。