2014年08月02日
ガンガのアイスクリーム 人気になったら、まずくなった!?
夏、暑い日に食べたくなるのが、冷たいアイスクリーム。ウズベキスタンの首都タシケントには、地元の人に人気のアイスクリーム屋さん「ガンガ(Ганга)」がある。
私がガンガのアイスクリームを初めて食べたのは、2013年3月にウズベキスタンに旅行した時だった。まだ少し肌寒い時期であったのに、店にはアイスクリームを求めてお客さんの列が出来ていた。
アイスクリームといっても、見た目はソフトクリーム。しかし、ウズベク人の友達は、これをソフトクリーム(рожокラジョーク)ではなく、アイスクリーム(мороженоеマロージェナエ)と呼んでいたので、私もアイスクリームと呼ぶことにしよう。
ガンガのアイスクリームは味が3種類、バニラ・チョコ・ラズベリーがあり、チョコとラズベリーはバニラとのミックス味もあった。味は甘すぎず、とてもさわやかで、ふわっと軽い口当たりだった。これだったら、2つくらいペロッと食べれちゃいそうだ。
おいしい、おいしい、と言って食べていたが、ウズベク人の友人曰く、昔の方がもっとおいしかったそうだ。以前と比べて今は味が落ちているらしい。今でも最高においしいのに、昔の方がおいしかったのだとしたら、いったい昔のガンガのアイスクリームはどんな味だったのだろう。今となってはもう食べられないのが残念だ。
実は、「昔はおいしかったのに、味が落ちた」という話は、旧ソ連圏で良く耳にする話だ。その理由は、大きく分けて2つある。
@ ソ連崩壊と共に、味も崩壊したパターン
私のロシア語の先生の一人が「ロシアのアイスクリームは、ソ連崩壊と共に味も崩壊しましたね。今のロシアのアイスクリームはおいしくないです。」と話していた。
共産主義であった時は、良い材料を使って作られていたものが、資本主義によって、利益優先の生産方法に変わり、安い材料が使われるようになったのかもしれない。また、ソ連崩壊後に業績不振に陥り、他企業に買収されたことで、以前と変わってしまったメーカーも多い。
とはいえ、今のロシアのアイスクリームでも十分おいしい。特に私は極東ロシアの港町ウラジオストークで食べたアイスクリームの味が忘れられない。様々なフルーツのフレーバーがあり、どれも濃厚だが上品な甘さだ。アイスクリーム屋さんに食べたいフレーバーを伝えれば、これでもか!というくらいにたっぷりとアイスクリームをコーンにのせてくれる。なぜなら、計り売りだからだ。早めにストップをかけよう。
A 人気になった途端に、調子に乗るパターン
ガンガのアイスクリームはこのパターンに当てはまる。ある製品がおいしいと評判になり、製品の販売シェア独占状態になると、経営者が「少し質が落ちても客は離れない」と判断し、製造コストを下げて利益を得ようとするらしい。
この手の「人気になったら、まずくなる」神話は、ウズベキスタンに限らず、ロシアでもあちこちで聞いたが、経営者が意図的に製品の質を落としてまずいものを提供するというのは、どうもしっくりこない。
<ガンガの外観>
この真相について、以前ロシアのラジオ番組を聞いていたら、ロシア人カフェ経営者が、「事業が軌道にのると、経営者が現場を離れ、マネージメントに重きを置くようになるため、人気が出てからまずくなった店は、経営者が現場から離れたことが原因かもしれない」と話していた。
つまり、わざとまずくしている訳ではなく、経営者から現場を任された人が、味や品質の管理を出来ていないということだ。
それでも、ガンガのアイスクリームはタシケントの人に今もなお愛される人気のアイスクリームだ。タシケントに行かれる際は、寄ってみてはいかがだろうか?
私がガンガのアイスクリームを初めて食べたのは、2013年3月にウズベキスタンに旅行した時だった。まだ少し肌寒い時期であったのに、店にはアイスクリームを求めてお客さんの列が出来ていた。
アイスクリームといっても、見た目はソフトクリーム。しかし、ウズベク人の友達は、これをソフトクリーム(рожокラジョーク)ではなく、アイスクリーム(мороженоеマロージェナエ)と呼んでいたので、私もアイスクリームと呼ぶことにしよう。
ガンガのアイスクリームは味が3種類、バニラ・チョコ・ラズベリーがあり、チョコとラズベリーはバニラとのミックス味もあった。味は甘すぎず、とてもさわやかで、ふわっと軽い口当たりだった。これだったら、2つくらいペロッと食べれちゃいそうだ。
おいしい、おいしい、と言って食べていたが、ウズベク人の友人曰く、昔の方がもっとおいしかったそうだ。以前と比べて今は味が落ちているらしい。今でも最高においしいのに、昔の方がおいしかったのだとしたら、いったい昔のガンガのアイスクリームはどんな味だったのだろう。今となってはもう食べられないのが残念だ。
実は、「昔はおいしかったのに、味が落ちた」という話は、旧ソ連圏で良く耳にする話だ。その理由は、大きく分けて2つある。
@ ソ連崩壊と共に、味も崩壊したパターン
私のロシア語の先生の一人が「ロシアのアイスクリームは、ソ連崩壊と共に味も崩壊しましたね。今のロシアのアイスクリームはおいしくないです。」と話していた。
共産主義であった時は、良い材料を使って作られていたものが、資本主義によって、利益優先の生産方法に変わり、安い材料が使われるようになったのかもしれない。また、ソ連崩壊後に業績不振に陥り、他企業に買収されたことで、以前と変わってしまったメーカーも多い。
とはいえ、今のロシアのアイスクリームでも十分おいしい。特に私は極東ロシアの港町ウラジオストークで食べたアイスクリームの味が忘れられない。様々なフルーツのフレーバーがあり、どれも濃厚だが上品な甘さだ。アイスクリーム屋さんに食べたいフレーバーを伝えれば、これでもか!というくらいにたっぷりとアイスクリームをコーンにのせてくれる。なぜなら、計り売りだからだ。早めにストップをかけよう。
A 人気になった途端に、調子に乗るパターン
ガンガのアイスクリームはこのパターンに当てはまる。ある製品がおいしいと評判になり、製品の販売シェア独占状態になると、経営者が「少し質が落ちても客は離れない」と判断し、製造コストを下げて利益を得ようとするらしい。
この手の「人気になったら、まずくなる」神話は、ウズベキスタンに限らず、ロシアでもあちこちで聞いたが、経営者が意図的に製品の質を落としてまずいものを提供するというのは、どうもしっくりこない。
<ガンガの外観>
この真相について、以前ロシアのラジオ番組を聞いていたら、ロシア人カフェ経営者が、「事業が軌道にのると、経営者が現場を離れ、マネージメントに重きを置くようになるため、人気が出てからまずくなった店は、経営者が現場から離れたことが原因かもしれない」と話していた。
つまり、わざとまずくしている訳ではなく、経営者から現場を任された人が、味や品質の管理を出来ていないということだ。
それでも、ガンガのアイスクリームはタシケントの人に今もなお愛される人気のアイスクリームだ。タシケントに行かれる際は、寄ってみてはいかがだろうか?
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