中央アジア料理動画を制作
外務省、グローバルフォーラムとの共催で中央アジア料理動画を制作した。7月に設立した、おいしい中央アジア協会の記念すべき初のプロジェクト。今年は日本と中央アジア諸国との外交関係樹立25周年という節目の年で、この動画を通じてより多くの方に中央アジアの料理と食文化を知ってもらうことを目的としている。
きっかけ
6月に外務省の方から突然facebookにメッセージがきた。「中央アジア+日本」対話 第10回東京対話シンポジウムのサブイベントとして、中央アジア料理のイベントをしたいので、協力してほしいという内容だった。その頃ちょうど「おいしい中央アジア協会」という任意団体を発足させようと動いていたところだったので、これは良い機会に恵まれたと思って、すぐに自分も協力したいと返信をした。
外務省としては、中央アジアとの関係を強化したいという意向があるが、日本の国民レベルではまだまだ中央アジアへの関心が低く、このギャップを埋めるために、中央アジアの漫画やダンスなどのイベントを開催しており、今年は食という観点からイベントを開きたいとのことだった。
何度も議論し、色々ともめたときもあったが、最終的には中央アジア料理動画を制作してyoutubeで流し、対話 第10回東京対話シンポジウム後のレセプションで、中央アジア料理を提供することで話がまとまった。
中央アジア料理動画
中央アジア料理動画はプロローグと、プロフ(炊き込みご飯)、ディムラマ(肉じゃが)、ラグマン(うどん)、合計4本つくられた。動画を作るのにあたって、第一に簡単に作れること、第二に特定の国の料理ではなく、中央アジア5ヵ国に共通するものであることに配慮し、料理の選定とレシピ開発を行った。
1つ目の動画は、中央アジアの代表的な料理のプロフ。肉とにんじん、たまねぎの炊き込みご飯だ。中央アジアでは羊肉を使うことが多いが、日本では羊肉はメジャーではないため、牛肉を使ったレシピにした。また、本来は鍋で炊くのだが、水加減と火加減が難しいため、炊飯器を使った作り方にしている。
2つ目の動画はディムラマという肉じゃが。日本にも肉じゃがはあるので、日本人にとって馴染みのある料理が良いと考え選らんだ。本来は鍋で具材を炒めてから蓋をして蒸し煮するのだが、忙しい人でも時短で作れるように、電子レンジを使った作り方を開発し動画で紹介している。味付けは塩をクミンだけなので、日本の肉じゃがを作るよりも簡単だと思う。
3つ目の動画がラグマンという中央アジアのうどん。ラグマンの麺打ちをしているところを動画で撮れば、見栄えがすると思ったのだが、外務省から誰でも簡単・手軽に作れるコンセプトにしたいと言われていたため、スーパーやコンビニで売っている即席麺を使い、上にかけるトマトソースの作り方を紹介している。
中央アジア料理の監修
外務省主催「中央アジア+日本」対話 第10回東京対話シンポジウムの後のレセプションでは、中央アジア料理が振舞われ、その料理の監修もおいしい中央アジア協会で行った。外務省の厨房が老朽化しており、たくさんは調理できないため、プロフとディムラマ、そしてアチチュクサラダというトマトときゅうりのサラダのレシピを提供し、本格的な中央アジアの味に催しは盛会となった。
さいごに
ただ中央アジア料理が好きで、2年間中央アジア料理のレシピを紹介し続けて、facebookグループ「中央アジアの料理が好きじゃー!」を作っただけで、まさか外務省とグローバルフォーラムと中央アジア料理動画が作れるとは夢にも思っていなかったので、継続は力なり、今まで努力してきて本当に良かったと思った。
でも自分1人だけではこんな大きなプロジェクトはとても出来なくて、外務省、グローバルフォーラムの協力の他、動画を制作してくださった制作会社さん、撮影場所を貸してくれた会社さん、動画撮影時の調理アシスタントをしてくれたおいしい中央アジア協会のチームメンバー、その他関わってくれたみんなに感謝の念でいっぱい。みんな本当にありがとう!
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