2014年11月25日
きもの
さてさて、本日ご紹介するのはこちら
幸田文著『きもの』
いつの時代も、女性って変わらないなぁ、
と感慨を持ったり
いやしかし、やはりこの時代の
女性の心は美しいなぁ、と
感動したりする作品。
主人公のるつ子は、上に姉が二人
兄が一人いる、末っ子の娘
とにかく、幼い頃から
着物には、うるさい子なのですね
彼女がこだわるのは、
着心地。
これ一点なんです
ちょっと、笑ってしまうくらい
そして、そんなるつ子に
着物の着方から、選び方から
着物との向き合い方から
全て教えるのが、
るつ子のおばあ様
もうこのね、おばあ様の
存在感が、圧倒的で
こういう方こそ
素敵なおばあ様であり
素敵な日本女性だと
思わされてしましました
着物をぱぁっと
脱ぐんじゃない、だとか
家族の中でも、絶妙に
舵取りをしてくれている
困った時には、おばあ様。
気づけばもう
読者はそう思って
安心してしまう
慎ましさも備えつつ
芯のしっかりしていて
倹約はするけれども
決してしみったれない
ああ、こんな生き方を
したい、と自分の生きる
お手本にしたくなる人物です
姉二人は、うーん、
女っぽい、そんな印象。
この二人は、ちょっと
女の嫌な面も
描き出している感じです
るつ子は、かなり
この二人と対照的な性格
竹を割ったよう、と言いますか
周りの人々も
あなたが一番いい人だ、
って言われるような……
でも、それって勿論
るつ子の元々の気質も
ありますが、
しっかりもののおばあ様が
躾けてくれていたのが
大きいのじゃないかな、
とそう思えます
おばあ様は生活の知恵から
生きる為の心得から
人として捨ててはならない
心意気まで、
全て、教えていくんです
それも、迷いなく。
絶妙なタイミングで
何度も、彼女の素晴らしさに
唸らされてしまいます
その一方で、
着物が当たり前に
着られていたこの時代、
女性達がどれほど
着物を含めて
様々なものを
大切に大切に扱っていたのか、
これも丁寧に、
しかし自然と描写されています
幸田文さんの文体は
本当に匂い立つようだと
思います。
女性が書きました、
それも、とびっきり
素敵な女性が。
そう思わせる文体
時は流れ、
姉二人が結婚しても
なかなかるつ子には
縁が訪れない
それでも末娘を手放す
惜しさからか
お父さんは割と
のんびり構えていたりして
そんな中関東大震災が
起きる。
この緊急事態でも
やはりおばあ様が、
とてつもなく
頼りになるんですね
るつ子に、うじうじするなと
それまでのお嬢様お嬢様
した生活ではない
生活をさせながら
決して男性との
馴れ合いは許さない所
だとか……
言うまでも無く、
着物を着たくなる一品であり
また、物を慈しみしみたくなり、
大切に使いたくなり
日本を愛したくなる
そんな作品。
この作品中の日本と
今の日本とでは
かなり大きく違うでしょうが苦笑
是非是非、心を清める
と思って、読んでみて下さい
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幸田文著『きもの』
いつの時代も、女性って変わらないなぁ、
と感慨を持ったり
いやしかし、やはりこの時代の
女性の心は美しいなぁ、と
感動したりする作品。
主人公のるつ子は、上に姉が二人
兄が一人いる、末っ子の娘
とにかく、幼い頃から
着物には、うるさい子なのですね
彼女がこだわるのは、
着心地。
これ一点なんです
ちょっと、笑ってしまうくらい
そして、そんなるつ子に
着物の着方から、選び方から
着物との向き合い方から
全て教えるのが、
るつ子のおばあ様
もうこのね、おばあ様の
存在感が、圧倒的で
こういう方こそ
素敵なおばあ様であり
素敵な日本女性だと
思わされてしましました
着物をぱぁっと
脱ぐんじゃない、だとか
家族の中でも、絶妙に
舵取りをしてくれている
困った時には、おばあ様。
気づけばもう
読者はそう思って
安心してしまう
慎ましさも備えつつ
芯のしっかりしていて
倹約はするけれども
決してしみったれない
ああ、こんな生き方を
したい、と自分の生きる
お手本にしたくなる人物です
姉二人は、うーん、
女っぽい、そんな印象。
この二人は、ちょっと
女の嫌な面も
描き出している感じです
るつ子は、かなり
この二人と対照的な性格
竹を割ったよう、と言いますか
周りの人々も
あなたが一番いい人だ、
って言われるような……
でも、それって勿論
るつ子の元々の気質も
ありますが、
しっかりもののおばあ様が
躾けてくれていたのが
大きいのじゃないかな、
とそう思えます
おばあ様は生活の知恵から
生きる為の心得から
人として捨ててはならない
心意気まで、
全て、教えていくんです
それも、迷いなく。
絶妙なタイミングで
何度も、彼女の素晴らしさに
唸らされてしまいます
その一方で、
着物が当たり前に
着られていたこの時代、
女性達がどれほど
着物を含めて
様々なものを
大切に大切に扱っていたのか、
これも丁寧に、
しかし自然と描写されています
幸田文さんの文体は
本当に匂い立つようだと
思います。
女性が書きました、
それも、とびっきり
素敵な女性が。
そう思わせる文体
時は流れ、
姉二人が結婚しても
なかなかるつ子には
縁が訪れない
それでも末娘を手放す
惜しさからか
お父さんは割と
のんびり構えていたりして
そんな中関東大震災が
起きる。
この緊急事態でも
やはりおばあ様が、
とてつもなく
頼りになるんですね
るつ子に、うじうじするなと
それまでのお嬢様お嬢様
した生活ではない
生活をさせながら
決して男性との
馴れ合いは許さない所
だとか……
言うまでも無く、
着物を着たくなる一品であり
また、物を慈しみしみたくなり、
大切に使いたくなり
日本を愛したくなる
そんな作品。
この作品中の日本と
今の日本とでは
かなり大きく違うでしょうが苦笑
是非是非、心を清める
と思って、読んでみて下さい
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