2014年10月29日
木
本日ご紹介するのは、こちら
幸田文著『木』
幸田文さんによる、
草木花に関するエッセイ集です
彼女の豊かな感性から
草木を慈しみ
花を愛でること
が語られていて
本当に、彼女の優しさや
感性に、感心するばかり
言葉も美しい…
これぞ、日本の女性による
美しき文章です
しかし、幸田さんはなかなか
積極的で、アクティブです
かなりご高齢ではあるものの
縄文杉を見たい一心で
ついには人におぶわれて
見に行ってしまったり
職人さんに苦笑されながらも
材木になりえない
木を自分で確かめなければ
材木になりえないだなんて
信じられぬと
無理に加工してもらったり
「木」に対する彼女の
執着もよくよく現れています
そんな彼女の草木を
いつくしむ心を養ったのは
どうやら、父親である
幸田露半さんのようで、
彼がちらっと語られるところも
あるのですが、私は
それらのエピソードが好きです
例えば、
文さんの幼い娘さんが
高い胡蝶蘭を欲しがって
文さんは一笑にふして
安い他の鉢を買い与えるのですが
露半さんが、それを聞いて
文さんのことを
叱るのですね
孫の感性を大事にしろ!と。
一番高い胡蝶蘭を欲しがるなんて
この子は、見る目があるのに
その芽をお前がつんで
どうする!と。
なるほど、このような
お父様に育てられればこそ
彼女の鋭い観察眼と、
草木に向けた愛情とが
備わるのでしょうか…
この感覚も、何て
豊かなのかと、憧れます
今や、町の中で緑を
見かけることさえ少なくなり
ましたが、
このエッセイを読んだ後だと
思わずいつもみている
木々をまじまじと見てみたくなりますし
花をいつも以上に綺麗と
褒めたくなります
美しく整った日本語で
このような感性を伝えてくれた
ことに、感謝です
人気ブログランキングへ
幸田文著『木』
幸田文さんによる、
草木花に関するエッセイ集です
彼女の豊かな感性から
草木を慈しみ
花を愛でること
が語られていて
本当に、彼女の優しさや
感性に、感心するばかり
言葉も美しい…
これぞ、日本の女性による
美しき文章です
しかし、幸田さんはなかなか
積極的で、アクティブです
かなりご高齢ではあるものの
縄文杉を見たい一心で
ついには人におぶわれて
見に行ってしまったり
職人さんに苦笑されながらも
材木になりえない
木を自分で確かめなければ
材木になりえないだなんて
信じられぬと
無理に加工してもらったり
「木」に対する彼女の
執着もよくよく現れています
そんな彼女の草木を
いつくしむ心を養ったのは
どうやら、父親である
幸田露半さんのようで、
彼がちらっと語られるところも
あるのですが、私は
それらのエピソードが好きです
例えば、
文さんの幼い娘さんが
高い胡蝶蘭を欲しがって
文さんは一笑にふして
安い他の鉢を買い与えるのですが
露半さんが、それを聞いて
文さんのことを
叱るのですね
孫の感性を大事にしろ!と。
一番高い胡蝶蘭を欲しがるなんて
この子は、見る目があるのに
その芽をお前がつんで
どうする!と。
なるほど、このような
お父様に育てられればこそ
彼女の鋭い観察眼と、
草木に向けた愛情とが
備わるのでしょうか…
この感覚も、何て
豊かなのかと、憧れます
今や、町の中で緑を
見かけることさえ少なくなり
ましたが、
このエッセイを読んだ後だと
思わずいつもみている
木々をまじまじと見てみたくなりますし
花をいつも以上に綺麗と
褒めたくなります
美しく整った日本語で
このような感性を伝えてくれた
ことに、感謝です
人気ブログランキングへ
新品価格 |
価格:432円 |
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/2917219
この記事へのトラックバック