アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2014年11月03日

夜は短し歩けよ乙女

本日ご紹介するのは、こちら

『夜は短し歩けよ乙女』
夜は短し歩けよ乙女.jpg


森見さんらしい、笑いに溢れた作品でありながらも、乙女目線の語りもあり
ただの阿呆で読んでいて頭の痛くなるような(笑)学生による話という訳でもなく
なかなかに愛らしいお話となっています
乙女に恋する「先輩」と、乙女と、交互に語り手が変わっていきますが
とにかく、「先輩」があり得ない程乙女を神格化しているのが滑稽で
また、彼女とお近づきになるために、あれやこれやと頑張っているのですが
頑張っている方向が何か間違っていて、
よくよく考えてみるとただのストーカーなのですが(苦笑)
あまりにひたむきすぎて、段々と応援せずにはいられなくなっていきます笑

しかしながら、その一方で、ど天然な乙女が全く気付かないで
さらりさらりと「先輩」をかわしてしまうのが
(だからこそ、「先輩」を応援する気にもなるのかもしれませんね)
「先輩」には悪いのですが、面白くて、
私はこの半ば矛盾した気分のまま楽しく読み進めていきました。

また重要なことには、この乙女が非常に読者を惹きつけるキャラクターになっています。
ど天然ですが、うっとうしさが無く、
本当に微笑みながら眺めてしまう感じというのでしょうか。
ど天然という性格の、その良さ、無垢さ純真さ人を疑わぬ所……が全面に出て、
人に迷惑をかけてしまうようなマイナス面がほとんど無いのです
(先輩を落胆させているのは別として)

そして、彼女の独特な喋り方にもご注目。先に断っておきますが、
語尾がいかにもあざとらしいようなもの、という訳ではなく、
可愛らしくそして少しふふ、となってしまうような言葉をを
それはそれは多用しているのです、例えば、
「はむはむ」「ぽっこり」「おともだちパンチ」「むくむく」「なむなむ」等々……。
いや、こうしてあげてみるとあざといかもしれない笑

これをまた絶妙なタイミングで使ってきます。
何というか、少しイタい「先輩」と、
ほっこりさせる乙女のバランスがきっと素晴らしいのだろうと思います。
一応、「先輩」が乙女に恋をしてはじまっていく恋愛小説であり、
表紙などもそれっぽいですが、むずむずするようなベタな恋愛小説ではありません。

本当にほっこりする感じ。声を出しての大笑いというよりも、
この作品はふふ、と笑ってしまうようなことの方が多かったように思います。
読了後気分は爽やかです。

森見さんの作品の中でも、かなり人気の高い作品になっていますよね
これだけメジャーな作品になってしまうと
果たしてご紹介になるのやらどうやら分かりませんが
是非、読んでみて下さい





人気ブログランキングへ


夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

新品価格
¥605から
(2014/11/3 00:27時点)




夜は短し歩けよ乙女 [ 森見登美彦 ]

価格:604円
(2014/11/3 00:30時点)
感想(132件)



迷ったんです…
と、言いますより、よく迷っては
いるんです

メジャー過ぎる作品を
「ご紹介」という言葉と
共に書いてよいのか
どうか…

でも、やはり、ねぇ。。。
あぁ!いい!
って思う作品は
そう思う人が多い訳で
有名な確率もそりゃあ
上がるわけで…

うーむ笑

森見登美彦さん、何だか
贔屓にしてしまっていますね
彼だけ、もう一体何冊目
でしょう…

本当は他のものを、と
思いかけたのですが

自分が学祭の真っ最中で
何となく、
『夜は短し歩けよ乙女の』
わちゃわちゃした
学祭を思い出してしまって

あー、森見さん、
重なっているから
しばらく止めておこうと
思ったけれども

書きたいなぁ〜と
書いてしまいました笑
【このカテゴリーの最新記事】
posted by at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 森見登美彦
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前: 必須項目

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント: 必須項目

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/2930811

この記事へのトラックバック
本日の一冊
紹介記事は こちら


気ままにもう一冊

きみが住む星 (角川文庫)

とうとう旅に出てしまった。 離陸した飛行機から、 群青の成層圏の空が見えたとき、 ぼくはこの星が好きだと思った。 どうしてなのか考えて、気がついた。 この星には、きみが住んでいる。 きみが住む星をぼくは旅する
検索
此の程
プロフィール
碧さんの画像

ようこそ、ご観覧
ありがとうございます(*- -)(*_ _)
こちら元々は自分の読書ペースを
保つためはじめた
独断と偏見に満ち満ちている
本紹介ブログです…。
※書評ブログではありません
詳しくはプロフィールにて
プロフィール
作者順
愛川晶(1)
碧野圭(1)
青柳碧人(1)
阿刀田高(2)
安部龍太郎(1)
綾辻行人(1)
荒木源(1)
有川浩(2)
今野敏(1)
池井戸潤(1)
池澤夏樹(8)
伊坂幸太郎(5)
稲垣足穂(1)
井上荒野(1)
井上靖(1)
松樹剛史(1)
上橋菜穂子(3)
岩合日出子(1)
ヴァレンタイン デイヴィス(1)
江國香織(2)
遠藤周作(3)
小川洋子(2)
奥田英朗(2)
織田作之助(1)
乙一(4)
カート・ヴォネガット(1)
恩田陸(2)
加賀乙彦(1)
垣根涼介(1)
角田光代(3)
梶尾真治(1)
風野真知雄(1)
川端康成(2)
菊池寛(1)
貴志祐介(1)
窪美澄(2)
幸田文(3)
こうの史代(1)
小松英雄(1)
桜庭一樹(2)
さくらももこ(1)
佐藤賢一(1)
重松清(2)
獅子文六(1)
雫井脩介(1)
シドニィシェルダン(1)
朱川湊人(1)
城山三郎(1)
須川邦彦(1)
高野和明(2)
高橋源一郎(1)
ダニエル・キイス(1)
谷崎潤一郎(4)
ダン・ブラウン(1)
辻村深月(5)
辻征夫(1)
筒井康隆(1)
恒川光太郎(1)
竜門冬二(1)
長野まゆみ(1)
中村文則(2)
南木佳士(1)
梨木香歩(1)
野尻抱影(1)
乃南アサ(1)
橋本紡(2)
長谷川卓(1)
葉室麟(4)
原田マハ(1)
バリー・ライガ(1)
東野圭吾(3)
藤沢周平(1)
本田和子(1)
本多孝好(1)
眉村卓(1)
三浦しをん(2)
ミシェルペイヴァー(1)
三島由紀夫(2)
道尾秀介(1)
宮部みゆき(1)
武者小路実篤(1)
森絵都(2)
森博嗣(2)
森見登美彦(4)
吉本ばなな(2)
山本兼一(1)
山本弘(1)
横山秀夫(1)
絵本(22)
児童文学(7)
その他(7)
アンソロジー(2)
参考書(2)
名言(41)
絵本名場面(3)
意訳シリーズ(13)
北山猛邦(1)
吉村昭(1)
村田 沙耶香(1)
中田永一(1)
<< 2017年05月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
タグクラウド
B. ロルンゼン 内田麟太郎 田中 奈津子 碧野圭 風野真知雄 Beauty and the Beast Boy Lornsen Disney FROZEN K. グロース lyrics Nickelback One Direction QUEEN Savin&amp;amp;#39; Me Story of My Life Taylor Swift We Will Rock You Web漫画 いまえ よしもと さくらももこ さそうあきら すばらしい新世界 ふりやなな アナと雪の女王 アンソロジー アンドリュー・クレメンツ アンドロイド エッセイ ガブリエルバンサン クレィドゥ・ザ・スカイ シドニィシェルダン ジェンシェスカ スカイ・クロラ スカイ・クロラシリーズ ダウン・ツ・ヘヴン ダール,ロアルド ティーン トミー=アンゲラー ナ・バ・テア ファンタジー フラッタ・リンツ・ライフ フランク・ロジャーズ ブレイク,クェンティン ホラー マルバーン ミシェルペイヴァー ミステリ ミステリー ミヒャエル・エンデ ヤマダ ライトノベル レインスミス ヴァレンタイン デイヴィス ヴァージニア・アイアンサイド 万葉集 三島由紀夫 上橋菜穂子 中村文則 中沢新一 中田永一 乙一 井上荒野 今野敏 伊勢物語 伊坂幸太郎 佐藤さとる 佐藤賢一 児童文学 児童書 写真 加賀乙彦 北山猛邦 南木佳士 原田マハ 参考書 吉本ばなな 吉村 昭 吉田尚令 名場面 名文 名言 味戸ケイコ 和訳 坂木司 垣根涼介 城山三郎 外国文学 大人の恋愛小説 太平洋戦争 奥田英朗 安部龍太郎 宮下 嶺夫 宮沢賢治 宮西達也 宮部みゆき 宵山 小川洋子 小松英雄 小説 山本ゆり 山本兼一 山本容子 山本弘 岡田よしたか 岩合日出子 岩瀬成子 嵐山光三郎 川端康成 幸田文 恒川 光太郎 恩田陸 意訳 扉開けて 推理小説 斎藤隆介 新古今和歌集 新聞小説 日本語訳 時代小説 有川浩 本多孝好 朱川湊人 村上勉 村田 沙耶香 東野圭吾 林明子 柿本人麻呂 梨木 香歩 森博士 森絵都 森見登美彦 横山秀夫 橋本紡 歌詞 武者小路実篤 江國香織 池井戸潤 池内紀 池澤夏樹 浅田次郎 清川あさみ 湯川豊 滝平二郎 獅子 文六 発狂するエラー 百人一首 眉村卓 短篇集 短編集 祇園祭 稲垣足穂 筒井康隆 筒井頼子 絵本 織田作之助 英文解釈 英語 荒木源 菊池寛 葉室麟 藤沢周平 角田光代 解釈 読み聞かせ 読み聞かせ(中学年) 読み聞かせ(低学年) 読み聞かせ(小学校高学年) 谷崎潤一郎 谷川俊太郎 谷村まち子 貴志祐介 辻原登 辻征夫 辻村深月 道尾 秀介 遠藤周作 重松清 野尻抱影 長谷川摂子 長野まゆみ 関川夏央 阿刀田高 青少年読書感想文全国コンクール 青柳碧人 須川邦彦 高野和明 S&Mシリーズ SF
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。