2016年02月10日
さがしもの
さてさて、
本日はこちらです
角田光代著『さがしもの』
本をテーマにしたお話ばかりが
集められている短篇集です
おさめられているのは、
旅する本/だれか/手紙
彼と私の本棚/不幸の種
引き出しの奥/ミツザワ書店
さがしもの/初バレンタイン/
となっております。
なんだか不思議な本
生々しく自分の人生に跡を残した本
本をきっかけに、少し何かが変った話
とにかく、ただの本、なのに、
忘れられない、特別で世界で一冊だけの本
そんな本を沢山見ることができます
そして、そんな本のおかげで
悲しんだり、
不思議に思ったり、
どこか期待したり、
懐かしんだり、
切なかったり
なんて豊かな感情を
人は持つのだろう、
と思わされる、
そんなお話ばかり
穏やかながらも
目の前がゆっくりと
晴れ渡っていく
そんなお話もあれば、
かなり切なくて、
号泣、する訳では
ないんだけれども
心の奥から、くう、と
締め付けられるような
お話もあります
けれども、どれもが
何となく、あたたかくて
自分には全く関係ない
はずなのに、
何となく、身近です。
本がこの世界にあってよかった
全部読んだ後はきっと、
そんな気分になれる
じわじわと心を
満たしてくれる良作です
本のことが好き
書店が好き
古本屋が好き
図書館が好き
そして、本の持つ力を
信じている
そんな方の必読書
ではないでしょうか!?
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