2015年07月29日
各書名言集(小説pert27)
さぼり気味で申し訳
ありません……
テスト期間中ですが
見事に上中下ある
長い小説に手を出し
いろいろ困っています
断ち切れ誘惑
さて、本日は名言集です
『薬指の標本』
―わたしの残像の中でその肉片は、
桜貝に似た形をしていて、
よく熟した果肉のように柔らかい。
そして冷たいサイダーの中を
スローモーションで落ちてゆき、
泡と一緒にいつまでもそこで揺らめいている―
主人公が指を失う場面
生々しくて、すうと左指がする
心地がするのに
浮かんでくるのはパステル調の
綺麗な絵で、感嘆してしまった一文
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『さようなら、ギャングたち』
―ゴミ捨て場の「不燃物は火曜日に」の貼り紙の下に、
ポリバケツと女の子とポリバケツがならんで置いてあった。
ポリバケツたちも女の子ともびしょびしょに濡れていた。
わたしは女の子にかさを差し出した
「ここに人を捨ててはいけないことになっています」
とわたしは言った―
「ポリバケツと女の子と
ポリバケツがならんで置いてあった」
この文章に感じたセンス
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『蝉しぐれ』
―「泣きたかったら存分に泣け。おれはかまわんぞ」
「もっとほかに言うことがあったんだ」
文四郎は涙が頬を伝い流れるのを感じたが、
声は顫えていないと思った。
「だが、おやじに会っている間は思いつかなかったな」
「そういうものだ。人間は後悔するように
出来ておる」
「おやじを尊敬していると言えばよかったんだ」
「そうか」―
文四郎の父への思いと
逸平の優しさと
彼らの友情とが詰まった
場面だと思います
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さてさて、もう7月も
終わりですね……
暑いですが
皆様体調には
お気を付けなさって
それでは。
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