2015年08月08日
新世界より
ほんっとうに、お久しぶりでございます
すみません、やっとのこと
提出期限の近いレポートは
残り1つに……
と、いう訳でよかった
久し振りに、やっと更新です
そんな本日はこちら
貴志祐介著『新世界より』
文庫本で
上中下とある、どどーんと
ボリューミーな本作品
とっても、大満足な
超大作だと思います
世界は1000年後の世界
主人公によって、
過去を綴られる手記の形で
お話は進んでいきます
実をいいますと
上の、最初の方は
結構読みづらいかも
しれません
理由としては、まず
世界観を掴むまでに
少し時間がかかるかな、
と思われること
そして、とてつもなく
主人公が思わせぶりなこと笑
あのような惨劇は……
後々おこる怖ろしい事態を……
まだ希望に満ち溢れていた……云々
もう分かった、惨劇分かった
分かったから先が気になる
何があったの〜〜〜〜〜!?
と、いう訳で、ここで
挫折しないでほしいのです。
上の中盤あたり、さあ、
主人公達の運命を狂わせる
一つの事件が起きた頃から、
もう、目が離せない
これも、十分主人公達
ピンチなのに、まだあるの?
何があるの?
と、一度物語が転がり
はじめると、もう
物語の世界から
抜け出せなくなって
しまいます
子どもらしい、
真っ直ぐ、時々無鉄砲
そしてやっぱり幼い
そんな主人公とその
友達が、1000年後の
世界の歪んでいる部分を
見つけてしまう
それまで、何の疑いもなく
信じ切っていた世界を
疑わなければならなくなる
その衝撃やいかに
しかしながら、それは
ほんの悲劇の幕開けでしかなく
よくもまぁ、こんなに、と
思う程、終始主人公達はピンチです
終始、は言い過ぎかもしれませんが笑
いや、しかし、本当に
感心するくらい、読みながら
常に心臓が早鐘を打っているような
そんな物語、一体全体
主人公が何度も思わせぶりに
書いた、悲劇とは何なのか
私は何度も、これが言ってた
悲劇か、え、違うの、
まだもっと恐ろしいことが
起きるの……?
と唖然としてしまいました。
子どもならではの
絆と呼ぶにふさわしい友情
それと対比されるように
描かれる
どろどろとした、人間の
弱さや利己的な部分や愚かさ
ラストのオチはかなり
ぞっとします
何がぞっとするって
ありえそうな所が
人間の何とも言えない
傲慢さといいますか
残酷さを物語の中で
暴き出した後だからこそ
何だか、納得できてしまって
怖ろしい、そんな
見事なオチでした
長いのですが、
上、中、下
それぞれ、あっという間に
読んでしまいました
しかし、あまりに
恐いので、それぞれの
巻を読む間隔は
あけてしまったり
しまいましたが笑
でも、読み始めると
文字通り、逃げられない。
読んでいない間も
ともすれば、1000年後の
日本を考えてしまうような
心にぐぐぐっと迫ってくる
世界観。
是非是非、どっぷりと
浸かってみて下さい
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