山神山人は、はるか昔にラーメン国技場に入っていましたっけ。ラーメン国技場が消滅してから六丁の目にお店を開いたと思ったのですが、結構な年数が経つのに1〜2回くらいしか行ったことがないような気がします。今回も、何年ぶりになるのかわからないほど久しぶり。まぁ、近所に芳々亭がありましたから、トンコツラーメンを食べようと思ったら芳々亭に行ってましたからね。トンコツラーメンのクオリティで言えば、芳々亭が最強でした。しかしスタッフが変わり、値段が上がり、味も変わったと思ったら、いつの間にか閉店していました。確かに私も全然行かなくなりましたからね。以前の店長がどこかで当時のクオリティでお店を出したら、繁盛すること間違いなしだと思うのですが。
余談が長くなりましたが、久々の山神山人。あっさりとこってり、麺の硬さを選べるので、こってりを固めでいただきました。黒盛りというのは、いわゆるマー油を浮かせたラーメンのようです。確かにトンコツスープにマー油はよく合います。クセが強くて香ばしい。山神山人のトンコツスープは、基本的にクセや臭みがなくあっさりしていて、博多風トンコツラーメンとしてはもの足りないのですが、マー油をプラスすると熊本風になってそれなりに存在感を主張することができます。
トッピングはトンコツラーメンなのでメンマはなし。チャーシュー2枚刻みネギ、モヤシ、ゴマ。チャーシューは丸くて薄いタイプではなく、四角くて厚みのあるバラチャーシュータイプ。さらにこれに卓上の紅ショウガ、辛子高菜を加えていただくのがトンコツラーメンの醍醐味。ニンニクは生ニンニクをクラッシャーで潰して追加するタイプ。仕事があったので、ニンニクは小さいのを一欠片だけ入れましたが、それでも味が締まる感じです。
麺は九州トンコツラーメンには欠かせない極細の白いストレート麺。固めの茹で上がりでザックリした食感は良かったです。麺量は普通。それほど少ない、足りないという印象もなく、替え玉なしでもそれなりには満足できるかな。
ラーチケ適用のセットとして提供されたチャーシュー丼は、ミニと言うよりはハーフサイズ。結構しっかりした量があって食べ応えがあります。チャーシューはラーメンに載っていたバラチャーシューの端切れではないのかな?結構しっかりした噛み応えのある食感で、これはこれで食べ応えがあります。濃いめの味付けで油も強めに感じました。美味しいんだけど、個人的にはしつこい印象を受けました。
私の小腹からすると、これはもう満腹セット。黒盛りは単品でも770円(税込み)なので、チャーシュー丼まで付けたらサービスしすぎでしょう、という感じ。黒盛りだけでも十分ラーチケとしては対象になりそうだし、替え玉かミニライスを選べるセットでも嬉しいくらい。
そういう意味では、ラーチケ利用のお得感は☆☆☆。ただ、ラーチケなしで黒盛りラーメンを770円で食べに来るかというと、たぶん来ない。九州のトンコツラーメンは基本的に庶民の食べ物だし、おやつ代りに食べられていたものだから値段も安く、代わりに腹一杯食べたい人のために替え玉という制度が定着したんだから、基本の値段が高すぎると思います。普通のラーメンでも670円、替え玉も150円ですから、ラーチケでもなければ来る事はないでしょう。
こうなると芳々亭が味が変わった上に潰れてしまったことは、仙台の博多ラーメン好きにとっては大きすぎるダメージだったとあらためて感じます。
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