むか〜し昔、仙台で博多風トンコツラーメンと言えば、芳々亭とかっぱ亭が人気を二分していました。どうしても本場・博多に比べるとスープが薄い、臭みがない、という事で「バッタもん」扱いされがちな地方のトンコツラーメンにあって、この2店はそれでも本場に近いと言われていました。私も2店を食べ比べ、芳々亭の方が好みに合ったので、もっぱら芳々亭にばかり通っていました。その芳々亭がまさかの閉店となった時も、代わりにかっぱ亭に行こうとは思いませんでした。と言うか、その頃にはかっぱ亭の存在を完全に忘れていました。その後も仙台には博多風トンコツラーメンの店が出来ては消え、その都度食べには行っていたのですが、芳々亭を越える、芳々亭に匹敵する店にはなかなか巡り会えず。一閃閣が比較的好みに合うかなぁ、といった現状。
十数年ぶりにかっぱ亭に行ってみました。何故か?店の前を通りかかった時に「そう言えばここもトンコツラーメンの店だったじゃん」と突然思いついたので。何年も店の前を通っているのに、何故今まで気づかなかったのか?そして何故、突然スイッチが入ったのか?これは神の思し召しに違いない(?)。
最後に食べてから20年近く経っているし、私の好みも変わっただろう、芳々亭なき後も店を続けてきた実績もあるし、その味は評価に値するのだろう。そんな期待が胸に去来しました。
それにしても相変わらず駐車場は狭いし駐めづらいな。客は3ナンバー車やワゴン車では来ないでほしいね。
店内のキャパは大きく、席数も十分。メニューは、看板商品のトンコツラーメンが中心だけど、そのトンコツラーメンも中華麺か博多麺か選べるし、麺の太さも選べる。麺の硬さを選ぶというのはよくあるけど、太さを選ぶというのは珍しい。
博多ラーメン、細麺でオーダー。770円。ミニライスサービスとのことで、いただきました。
店内、混んでます。替え玉140円はビミョーな値段設定。
しばらく待って着丼。見た感じは、ちょっと意外でした。トッピングはチャーシュー、味玉(ゆで卵?)半分、キクラゲ、胡麻、万能葱。スープは白濁ではなく茶色に濁っていて、博多以外の九州系トンコツラーメンみたい。麺は確かにストレートの極細麺だけど、食感が期待した博多麺のザックリ感とは違いました。むしろ中華麺に近い印象。博多ラーメンにしては麺量も結構多め。替え玉しなくても十分ですね、ミニライスもあるし。スープもコクはあるけど、臭くはない。トンコツのコクと言うよりも、調味料のコクかな。
ラーメンとしては満足なんだが、博多風トンコツラーメンとしては、やっぱり「これじゃない」感があります。長く営業を続けていて、しかも人気店なので、仙台のトンコツラーメン好きにはウケる味なのでしょう。
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