麺屋とがしの社長の実家ということで、いつかは行ってみたいと思っていたのですが、今月いっぱいで閉店するとの情報を聞きつけ、急遽行ってきました。富樫さんを育んだ環境とは、いかほどのものなのか?
麺屋とがしのオープン時に通い詰めた身としては「富樫さん」と言うのは、なんか違和感を感じますね。個人的には「たっちゃん」の方がしっくりきます。紆余曲折経て現在に至ってはいるものの、ベースはオープン当時から変わっていないように感じます。今でこそたっちゃんは厨房に立たなくなりましたが、当時は一人で全てをこなしていました。独特の湯切りも、いろんな意味で話題になりましたし、必ずしも愛想が良いとは言えない人当たりも、いろいろ誤解を生んだようですが、それでも現在、何店もの支店を出すほどに大きくなったのですから素晴らしいです。
昔話はさておき、三久ラーメンさん、地元の人気店で、しかも安いというところまでは情報を仕入れました。お店に着いたのは11:40。駐車場はすでに8割は埋まっていました。噂に違わぬ人気店。
カウンターとテーブル席の構成ですが、テーブルがメインかな。カウンターは5席くらいしかなく、埋まっていました。テーブルで相席に。今回いただいたのはラーメンと炒飯のセット。ラーメンは醤油と塩から選べるとのことで、塩が人気ときいたものですから塩でオーダー。これが750円。驚異的な安さです。最近のラーメン店はラーメン単品で750円はザラですからね。いくら厳選素材で手間暇かけて研究を重ねた成果だとしても、もともとラーメンは庶民の食べ物だったはず。それを考えると、最近は高騰しすぎなんじゃないかと思わなくもない。
店内、混み合っていましたが、それほど待たずに着丼。炒飯は注文を受ける度に炒めている感じ。素晴らしいな。
ラーメンは、こう言ってはなんだけど可もなく不可もなく、普通のラーメン。没個性の昔ながらのどこにであるラーメンって感じです。だからこそ時代の流行に左右されず、長年親しまれてきたのかな。
炒飯は、薄味ではありましたが、こんなにパラッパラな炒飯は今まで食べたことがない。これぞ炒飯のお手本だと思いました。
このセットにお新香が付くのも、食堂のランチセットって感じです。本当に奇をてらわず地元の食堂としてのスタンスを貫いてきたんだなぁと感じました。実際、顔馴染みと思われるお客さんが多く、若い客は少ない印象。勤め人や高齢のご夫婦や家族が多かったです。みなさん、閉店を惜しんでおられることでしょう。
話しは戻りますが、麺屋とがしは実家とは真逆のコンセプトの店のようですね。修行元の「麺屋武蔵」の色合いの方が濃いのでしょう。たっちゃんも実家テイストの新しいコンセプトで支店を出したら面白いのに。
11:30〜 水曜定休(10月末を持って閉店)
山形市瀬波3丁目7−46
【このカテゴリーの最新記事】