2016年08月09日
家族に出来るケア・・・家族だから出来るケア。
家族に出来るケアとは
聖路加(せいるか)国際病院の名誉院長である日野原重明(しのはらしげあき)
さんの著作本「生き方上手」の中で以下のようなことをおっしゃっています。
〜先ほどまで私はホスピス病棟の1室にいました。
その30分ほどの間に患者さんのこわばった表情が見る間に和らいでいく。
そばにいた医師や医学生がまずその変化に気づき、はっとしたようでした。
私はただ、患者さんにはいつもそうするように、
75歳になるその患者さんの目線に合わせてベッドの傍らに座り、
その手を取って、思いのあれこれに耳を傾けていただけなのです。
そうするうちに、進行した肺がんで呼吸さえ困難なはずの彼女が、
私との会話のあいだ1度も呼吸に苦しむ様子もなく、笑みまで浮かべるのです。
やっと本音を聞いてもらえると言いながら。
「一番お辛いことは何ですか」という私の問いかけに、
彼女は「不安な心の内を誰かに聞いて欲しいのに誰にも話せず、
聞いてもらえそうもなく、ずっと一人でこらえてきたことです」と答えました。〜(一部抜粋)
この文章から、私はがん患者とのコミュニケーションの取り方はもとより、
そのあり方についても考え直させられるような気持ちになりました。
病は気からと言いますが、心が体に与える影響は計り知れません。
がんの痛みや息苦しさの原因に「心理的痛み」もあるといいます。
医師や看護師と意思疎通が出来なかったり、
家族が自分のことを理解してくれない等の疎外感、
不治に対する絶望感等はしばしば痛みや苦しみを
増強させてしまうことがあるようです。
今現在の病状、症状、痛い所、苦しさの加減や度合、
心配事・・・すべてを打ち明けてくれるかはわかりませんが、
病気の家族が話しやすいような環境をつくることは出来るのではないだろうか・・・。
また、日野原重明さんは「音楽療法」についても研究されているそうで、
聖路加国際病院には「音楽療法士」がいらっしゃるとのことです。
末期がんの患者さんの心を、音楽で癒すことを目的としているそうで、
音楽療法で症状を緩和させてあげることができるそうです。
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