2016年01月12日
緩和ケアは最後の治療ではない
私の母は5か月間に渡り、緩和ケア治療を受けました。
事の発端は、母が抗がん剤治療の停止を決断したことで、
その後の治療を、痛みや苦しみなどの症状を薬を中心に
症状を緩和して、予後を過ごす方法を選択しました。
療養する場所は勿論、長年住み慣れた自宅、自分の部屋。
極力ギリギリまで自宅で過ごすことを要望していました。
ここからは推測ですが、母は自分の最期は自宅で迎えたい
、そう思っていたのではないだろうかと感じます。
そもそもで、余命とは統計的な平均の話であって
必ずそうなるものでもなく、また、その統計のデータは
日々変化している。
医者が持っている統計データは最新のものであることに
間違いはないが、リアルタイムのデータではないのです。
緩和ケアは最後の治療ではない
がんという病は、その性質上、痛みや倦怠感などの不快な
症状が現れてきます。
肺がんの母の症状で言えば、痛み、息苦しさ、むくみなどで、
生活の質を落としてしまう症状がみられることも
けっして少なくはないでしょう。
緩和ケアとは、このような患者さんの症状を緩めるとともに
患者さんの身も心も和らげることを目的としています。
緩和ケアというと、なす術のない手遅れの患者さんに対して
行なわれる最後の治療と思われがちです。
しかしながら、現代医学の緩和ケアは違います。
行なわれている治療がどのような段階でも
原発巣の疾患や、合併症の伴う様々な症状については
速やかに緩和ケア治療を行うようにとの認識へと
大きく変わってきているようです。
患者さんの治療を行う上で、患者さんを苦しめている症状を
取ることを優先的に考える風潮の現れではないでしょうか。
緩和ケア=末期がんの時代は古い風潮だということを認識
頂ければ幸いです。
これは鎮痛剤などに用いられる「麻薬」も同様です。
WHOが痛みのコントロールの為にガイドラインを
発表しています。
これによると、がんの痛みについては、まずは通常の
鎮痛剤を投与しますが、十分な鎮痛効果が得られない
場合には、麻薬の使用について、躊躇するべきではない
ということが明記されています。
麻薬につきましても、最後の最後に用いる薬では
無いということを今一度覚えておいて欲しいと
思います。
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事の発端は、母が抗がん剤治療の停止を決断したことで、
その後の治療を、痛みや苦しみなどの症状を薬を中心に
症状を緩和して、予後を過ごす方法を選択しました。
療養する場所は勿論、長年住み慣れた自宅、自分の部屋。
極力ギリギリまで自宅で過ごすことを要望していました。
ここからは推測ですが、母は自分の最期は自宅で迎えたい
、そう思っていたのではないだろうかと感じます。
そもそもで、余命とは統計的な平均の話であって
必ずそうなるものでもなく、また、その統計のデータは
日々変化している。
医者が持っている統計データは最新のものであることに
間違いはないが、リアルタイムのデータではないのです。
緩和ケアは最後の治療ではない
がんという病は、その性質上、痛みや倦怠感などの不快な
症状が現れてきます。
肺がんの母の症状で言えば、痛み、息苦しさ、むくみなどで、
生活の質を落としてしまう症状がみられることも
けっして少なくはないでしょう。
緩和ケアとは、このような患者さんの症状を緩めるとともに
患者さんの身も心も和らげることを目的としています。
緩和ケアというと、なす術のない手遅れの患者さんに対して
行なわれる最後の治療と思われがちです。
しかしながら、現代医学の緩和ケアは違います。
行なわれている治療がどのような段階でも
原発巣の疾患や、合併症の伴う様々な症状については
速やかに緩和ケア治療を行うようにとの認識へと
大きく変わってきているようです。
患者さんの治療を行う上で、患者さんを苦しめている症状を
取ることを優先的に考える風潮の現れではないでしょうか。
緩和ケア=末期がんの時代は古い風潮だということを認識
頂ければ幸いです。
これは鎮痛剤などに用いられる「麻薬」も同様です。
WHOが痛みのコントロールの為にガイドラインを
発表しています。
これによると、がんの痛みについては、まずは通常の
鎮痛剤を投与しますが、十分な鎮痛効果が得られない
場合には、麻薬の使用について、躊躇するべきではない
ということが明記されています。
麻薬につきましても、最後の最後に用いる薬では
無いということを今一度覚えておいて欲しいと
思います。
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