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2017年10月16日

互助会

母の終活に救われた。
遡ること・・・1998年・・・母に結婚の意思を伝えた。

母は言った。
互助会使っていいよ・・・と。
私がお金を持っていないと思ったのだろう。

貧乏一家で、お金に余裕がないどころか
母はずっと働き通しの人生だった。

職人の父はアルコールで心身共に病み続け、落ちて行った。
自分が中学生を卒業する頃、我が家の稼ぎ頭は母親だった。

昼間はパート、夜はバイトを複数掛け持ちしていた。
その多くはスナックだった。
どんな想いで過ごしていたことだろう・・・。

いつか何かあった時の為に・・・の互助会のはず。
それは今ではない・・・若いながらもそれくらいは判断できた。
当時25歳・・・結婚式と披露宴のお金の支度は出来ていた。
だから親のお世話にはならなくて大丈夫・・・そう伝えた。

妻も母子家庭だったこともあり、誰からの援助も受けずに挙式した。

あの時母が言っていた互助会を
まさか母の葬儀に使うとは・・・。

父名義で加入していた互助会で、母の葬儀を行った。
そして・・・母名義で加入している互助会は、父の為に使う。
母が遺してくれたもの。
あんなに若い頃から、母の終活は始まっていた。

そして、私もその一歩を踏み出すことにした。
自分の終活の第一歩となるのだろうか・・・互助会。

人間、いつどこで何が起きるかなんてわからない。
だから・・・という焦りの気持ちがあるわけではないのだが、
がん保険や損害保険とは違って、互助会は必ず使う時が来る。

だから・・・早いに越したことはない・・・そう考えている。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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