年次改良とともに特別仕様車が発表されるケースは非常にまれであり、これは驚きでもありました。
しかも専用のインテリアパネルやメッキモールに手をいれるというのは、かなり珍しくなかなかワクワクする内容ですね。
欧州車の「ブラックエディション」っぽい感じで、これはかなり羨ましいと思い方も多いのでは。
さて、特別仕様車で"F SPORT Prime Black”ですが、通常のカタログモデルより当然価格が上乗せされています。
価格差は以下の通り。「約18万円」アップとなっています。
今回は、この価格差を埋めるだけの魅力があるかどうかをざっと確認してみたいと思います。
<通常ラインナップとの価格差>
RC350 F SPORT 178,000円
RC300h F SPORT 180,000円
RC300 F SPORT 180,000円
しかし、この価格差の大部分は、「フルLEDヘッドランプ」によるものです。
3眼フルLEDヘッドランプ = 「113,400円」 ですので、残りの「66,600円」が特別装備の価格となります。
次に本木目インテリアパネル。
これは「和」のテイストを含む「墨本杢」と名付けられており、杢目を活かした漆黒のパネルでしょうか?
F SPORT標準のインテリアパネル(ウェッジメタル)は決して品質が高いといえませんので、これはいいですねぇ。
通常の「縞杢」が「93,960円」のオプションです。この時点で、特別装備価格をまかなっていることとなります。
そして、ステアリング。ステアリングはレザーよりも本杢を使用する方が高価となります。
公開された写真ではどこが本杢なのか、今ひとつ不明でしたが、拡大するとよくわかりました。ステアリングホイールの「上部」の部分が本杢となります。・・・これ、結構いいかも!
本杢へのアップグレード料金は不明ですが、かつてISにも本杢ステアリング&本杢シフトノブのオプションがありました。今回の本杢部分は「上部のみ」と部位は少ないですが、価格換算すると少なくとも「20,000円」程度にはなるでしょう。
特別仕様車のカタログを見ると、かなり手が混んでいるのがわかりますね。
カタログによれば、創業120年を超える猟銃メーカーとのコラボとのこと。
ということで、これは高知県にある「ミロクテクノウッド」社のものと思われます。レクサスのバンブーステアリングを製造していたメーカーなので知っている方も多いのでは。
ホイールに関しては、「マット塗装」が用いられており、研磨剤の使用が禁止されています。
また、ナットはLC等に使用されている「ブラックナット」が用いられているなどここでもコストが発生しています。
価格換算は困難ですが、職人が仕上げているとの記載がありますので、少なくとも「50000円」程度のエキストラコストは発生するでしょう。
その他、一番の注目といえる、専用ウインドウモール(ブラックステンレス)。これはカッコいい〜!!
移植は極めて困難と思われますが、ぜひ見てみたいですねぇ。
これはRCFにも採用してほしいですよね。
内装のオレンジステッチも控えめながら上質感をキープしており、好みという方が多いと思います。こりゃいい感じです。
ということで、LEDヘッドランプと、「墨」本木目パネルだけで、価格上昇分を吸収しており、その他の「ブラック化」の装備が特別装備されることとなります。
マット塗装のホイールはレクサス初、ブラックのステンレスのウィンドウモールも、バンパーの漆黒メッキのような容易に交換できるものでもなく、大変魅力的です。
ボディカラーが「グラファイトブラックGF」のみとなりますが、もともとブラック系の外装色を選択しようと思っていた方にとっては、コストパフォーマンスも良く、かなり良い選択肢と思います。
残念なのは、「F SPORT Prime Black」の発売が「2月1日」と結構遅く、実際の納車は2月中〜3月中になると思われます。
そこから約半年待てば、RCのマイナーチェンジモデルが発表されると思われ、LSS+が第2世代に進化したり、内外装のリフレッシュなどの変更が行われます。
ただ、RCの/RCFは現在のデザインも好評を得ているため、現在のデザインが好みの方はマイナーチェンジを待つ必要はないかもしれません。しかし、LSS+「第2世代」を重視する場合は、やはり「待ち」が正解と思います。
RC系のマイナーチェンジの情報についてはまだ断片的な情報しか持ち合わせていませんのでもう少し詳細が判明してからまとめて「妄想」してみたいと思います。
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