▼LEXUS、「LX」を一部改良するとともに新開発ハイブリッドシステムを搭載した「LX700h」を世界初公開(2024/10/11)
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/41628622.html
グローバルモデルということもあり、日本市場に特化したモデルの発表がなかったため詳細は不明な部分も多く、少し時間をおいて日本仕様についての正式に発表もあるかと思います。
改良内容に関しては、ハイブリッドシステム以外においては、近々発表されるであろう、ランドクルーザー300系のマイナーチェンジ版と共通するものと思いますので、ランクルユーザーも注目の改良内容ですね。
■新ハイブリッドシステム(パラレルハイブリッドシステム)
世界の過酷な環境では「ハイブリッドシステム」の採用は難しいのではと言われていましたが、万一ハイブリッドシステムがエラーで正常に動作しないときもガソリンエンジンモデルとして一定の制約のもと退避走行を可能とするシステムを搭載したのは大きなトピックス。
これにより、「LX600」の上位モデルとしての存在感を保つことができたのは大きいですね。日本の環境では、市街地走行など、モーターアシストによる恩恵はかなりあると思いますので非常に人気がでると思います。
(LC500hのように、ガソリンエンジンモデルと比べての「格下感」がないのはいいですね!)
■エレクトロシフトマチック
小型・操作性のよいエレクトロシフトマチックは、2017年の「LC/LS」以降、順次採用されていますが、新型「LX700h」にも採用され、無骨な外観に似合わない小型のシフトレバーは目新しさがあります。(とはいえ、シフト周りのパネルの質感・仕上げは今一つに見え、ここはカスタマイズが流行りそう?)
形状はSUV系の「NX/RX/LBX」と近い形状ですが、先端部分の形は「LC」と似ており、両タイプの中間形状のようです。内装色に変更したカスタマイズも楽しそうです。
*トヨタグローバルニュースルーム「LEXUS、「LX」を一部改良するとともに新開発ハイブリッドシステムを搭載した「LX700h」を世界初公開」より
(以下、特に言及ない限り上記URLの画像集より)
■12.3インチフル液晶メーター
大画面・情報量が増えた待望のフルスケール液晶メーターですが、レクサス版は質素でトヨタ版よりも少々情報量も少なく「絶賛」という声は聞こえてきませんが、今後の「OTA」によりアップデートに期待です。「LX」らしさは少々失われた感もありますので、ぜひ他車種との差別化を進めていってほしいですね。
なお、大々的な構造変更が必要な、メインディスプレイサイズの変更(12.3インチ→14インチへの変更)は行われませんでした。
■”F SPORT”の設定は?
海外市場ではすでに設定されている”F SPORT”については言及がありませんでしたが、日本市場においても追加設定されることが想定されます。
SUVモデルの”F SPORT”人気が高いことから今回のタイミングで設定される可能性は高そうです。日本の街なかでも”F SPORT”と思われる車両が路上テストをしている目撃情報もあるようですから、ぜひ続報を待ちたいですね。
https://pressroom.lexus.com/taking-the-pinnacle-of-lexus-luxury-to-the-mountain-peaks-the-2025-lexus-lx-700h/
*レクサス北米 ニュースルームより「TAKING THE PINNACLE OF LEXUS LUXURY TO THE MOUNTAIN PEAKS: THE 2025 LEXUS LX 700h」より
アルミインテリアパネル、専用意匠のステアリング、アルミペダル、そして「フレアレッド」のインテリアは日本でも需要が高そうです。
”F SPORT”には、リヤにも「パフォーマンスダンパー」が、追加されているのも特徴ですね。
https://pressroom.lexus.com/taking-the-pinnacle-of-lexus-luxury-to-the-mountain-peaks-the-2025-lexus-lx-700h/
*レクサス北米 ニュースルームより「TAKING THE PINNACLE OF LEXUS LUXURY TO THE MOUNTAIN PEAKS: THE 2025 LEXUS LX 700h」より
■OVERTRAILの設定
もともと日本仕様で設定されていた”OFFROAD”の名称が変更となり”OVERTRAIL”になったものと思われますが、詳細は今後の情報に期待です。
「LEXUS」ブランドでの「F SPORT」とならぶ「顔」としては”OVERTRAIL”の設定拡大は望ましく、今後の展開に期待が持てますね。
専用のボディカラー、インテリアカラーを設定するのも「NX」・「GX」と共通です。
「NX」では本革ではなく、耐久性を重視した「L-Tex」を採用していましたが、ラグジュアリーモデルの「LX」では、セミアニリン本革シートを装備しているようです。(GXと同様、「ブラック」、「モノリス」の2色から選択可能のようですね)
また、ランドクルーザー300系「GR SPORT」に備わる「E-KDSS」は、「LX」”OVERTRAIL”には(今回の改良でも)備わらないようですね。
なお、北米では、”OVERTRAIL"は、「LX700h」のみの設定と発表されています。
■前席リフレッシュシート採用
採用グレードは明らかになっていませんが、全車標準装備の可能性もある、いわゆるマッサージ機能。助手席にも装備されるようですね。(除く”EXECUTIVE”)
レクサス「GX」にもリフレッシュシートが採用されたことから、「LX」での採用も期待されていましたが、モデルライフ途中でのシートに対する機能追加はレクサスでは前例がなく(たしか)、これには驚きました。
■おくだけ充電のアップデート
「KINTO FACORY 」のアップデートプログラムでもおなじみの「おくだけ充電」ですが、今回の改良とともに「第5世代」(2024年モデルの「NX・RX」等で採用済)へアップデートするとのこと。
かなりニッチな内容ですが、現段階でのニュースリリースでここまでの情報を出すということは主要なアップデートは今回告知済、という証明にもなりそうです。
■Lexus Safety System+3.0へのアップデート
なんといっても今回の最大のアップデートは「LX700h」の設定とならび、安全支援装備のアップデート(Lexus Safety System+3.0の採用)が行われたことが私的には一番の衝撃です。
(当方は自動車専門家でもなんでもないイチ素人ですが)、今までのレクサス車の中では、「電子プラットホーム」の世代の違いによりアップデートが行いたくても行えないのかと思っていましたので、ましてや、ボディ構造が異なるラダーフレーム車のアップデートは大変困難なものと思っていました。
よって、当面は「Lexus Safety System+2.5」で継続するのかと思っていましたが、この段階での「Lexus Safety System+3.0」へのアップデートは驚きでした。
ということは、更に世代が古いレクサスIS/RCシリーズは不可能としても、2017年発売のレクサス「LC」においては、Lexus Safety System+3.0へのアップデートが行われるのぞみもあるのでは・・・?
果たしてどうでしょうか。
■リモートパーキング採用
北米サイトでは、「LX700h」において、リモートパーキング(LEXUS Teammate Adavanced Park)が備わるようです。
巨体な「LX」においては、入出庫の際に役立つかもしれませんので、スマートフォンでの操作性も含め、アップデートを期待したいところ。
■価格は?
日本市場に特化した発表ではなかったこともあり、肝心の価格については一切言及されませんでした。販売開始・予約開始も少し先になるものと思います。仕様を見ても、ガソリンモデルの「LX600」の上位モデルとなりますし、ハイブリッドメインバッテリーの防水対応、オルタネーター、スターターの追加など、既存のハイブリッドモデルとは仕様が異なりますので、価格は「LX600」と比べても大幅にあがりそうです。(100万円超になるのは確実、150万円ほどの上昇でしょうか?)
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