これにて、レクサスの全モデルで先進安全装備の「LSS+」の標準装備が完了しました。(HSを除く)
2014年10月の発売から3年、本来であればマイナーチェンジモデルの発表ですが、既報どおり、今回は内外装の意匠変更は行われず、「LSS+」の搭載とナビゲーションモニターの大型化(7インチ→10.3インチ)など他車種に準じた改良となります。
今回は、ニュースリリースでは触れられていない内容も含め改良ポイントを見てみたいと思います。
まずRCFについては、価格が 「9,824,000円」と、従来より「154,000円」アップとなりました。
おおむね、他レクサスモデルも「LSS+標準装備化」に伴い、15万円程度のアップとなっていますので、価格アップは妥当なところです。
ただし、RCFの場合は、非常に利便性の高い先進安全装備の「ブラインドスポットモニター」(BSM)+前向き駐車時に役に立つ「リヤクロストラフィックアラート」(RCTA)も標準装備化されています。
これらを価格換算すると以下の通り、「167,400円」の価格アップとなり、ナビゲーションシステムのモニタサイズの大型化が実質的に「無料」でアップグレードしたことになります。
<内訳>
・プリクラッシュセーフティシステム+レーダークルーズ =64,800円
・LDA+AHB =37,800円
・BSM++RCTA =64,800円
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合計 167,400円
残念なのは、RCはISベースであるため、安全装備についても大きくアップデートされることはありませんでした。
レーダークルーズコントロールは全車速追従型ではなく、時速40km/h台で解除されてしまう「ブレーキ制御」タイプですし、ヘッドライトシステムもアダプティブ方式ではなく、単なるオートマチックハイビームシステムに留まります。
また、別途オプションの「クリアランスソナー」も警告のみで、順次採用が進むインテリジェントタイプのクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)ではありません。
この点は来年のマイナーチェンジを待つことになります。
また、RCFに関しては既報通り 「ネープルスイエローCL」がメーカーオプションとして登場。
LCと同様、「ラディアントレッドCL」と「ネープルスイエローCL」は「クーペ専用」カラーとなっています。
今回の改良によりRCFの商品力は増しますが、ずいぶん前からLSS+の採用とナビゲーションシステムの刷新がアナウンスされていましたので、買い控えが起きていたのか、ここ数ヶ月は「毎月一桁台」という販売台数が継続しており、モデル存続が危ぶまれるのでは・・・と心配になるほど販売台数が低下していましたが、今回の2018年モデルの発表でどこまで台数が復活するか見守りたいです。
(直近の登録台数:2017年7月=8台、8月=8台、9月=9台、10月=2台) ※当初目標月間販売台数=30台
一方、RCシリーズに関しては、「RC350」の価格アップ幅が「122,000円」、RC300、RC300hが「90,000円」アップとなっています。
RC300,RC300hに関しては、RCF同様、「LSS+標準化」に伴うオプション価格相当を反映したものであり、RCFとの違いは「BSM+RCTA」がセットされていないことです。(その分RCFより価格上昇が約64,000円低い)
つまり、RCFと同様、ナビゲーションモニターの画面拡大は実質的に無料でアップデートされたこととなります。
一方、RC350の価格アップはRC300.RC350よりも約32,000円高い、「122,000円」となっているのですが、これはRC350は、エンジンが改良(2GR−FKS。最高エンジン回転数が6600rpm化)されましたのでその価格分が転嫁されたものと思われます。
しかし、ニュースリリース無く10月に行われた「IS350」のエンジン改良の際は価格がアップしていなかったので、なぜRC350のみ価格に転嫁たのかは不明です。もしかすると見えない部分のパーツ換装などが行われている可能性もありますが・・・。
さて、両車種ともニュースリリースに記載されていない改良点がありました。
1)ナビゲーションが「ハイブリッドナビ」に進化。(NX、LSと同様)
2)ハイレゾ音源再生に対応!!(NX、LS、LCと同様)
3)Miracastに対応!
(LC・LS・NXと同様。なお、Miracastについては、iOSでは非対応)
4)リモートタッチパッドの拡大&サブファンクションボタンの追加
(LC・LSの・NXと同様)
ということで、1)と4)はNXと同様当然の採用で驚きはありませんでしたが、特に「2)ハイレゾ再生対応」に関しては、2017−2018年モデルでは、レクサスのフラッグシップである「LC」と「LS」に対応がとどまると思われていましたが、このタイミングで「NX」に続き「RC」に採用してきたことは大きなトピックと言えます。(先般マイナーチェンジした「CT」では非対応)
つまり、来年2018年のレクサス車の年次改良で、全モデルで同様の改良が行われることが予想されますね。
特別仕様車“F SPORT Prime Black”も登場し、RCの魅力が増しますが、注意点としては2018年には、RC系がマイナーチェンジを行い、内外装の意匠変更があることです。
特に、ヘッドランプ周りは大きく意匠が変更され、ぱっと見た目ずいぶん変わるとの噂があります。
また、先般のニュースリリースどおり、「LSS+」は2018年から第2世代へ進化しますが、今回のRC/RCFの改良は、第1世代のLSS+に留まります。
この点を考慮するとRC/RCFに関しては待てる方はもう1年待つという選択肢もありますね。
(当方が仮にRCFを所有していれば、来年のマイナーチェンジの発表を待つと思います。)
ディーラーオプションにも特段代わりはなく、携帯トイレの追加と灰皿プレミアムが変更されたぐらいでしょうか?
2018年2月1日発売の特別仕様車“F SPORT Prime Black”に関しては別途レポートしたいと思います。
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いえいえ、こちらこそ情報いただきありがとうございました。
なかなか実車では確認出来ないので実際のオーナーさんからのコメントは大変ありがたいです。
情報が誤っていることも多いので、お気づきの点があれば引き続きご指導いただければと思います。
それにしてもMC後のNXは大人気ですねぇ〜
まだ街なかでも見かけませんので、見つけたら興奮しそうです!
確かにHPやカタログには記載されていませんね。
いつも鮮度の高い情報を提供くださり、なまっくすさんのブログを楽しみに拝見しています。
今後ともよろしくお願いします。
追加コメント遅くなり申し訳ございません。
先日、実車で確認したところ、MC版のNXでは、Miracastとハイレゾ再生対応となっていました。
NXのカタログやHPでは対応とされていませんでしたので実車での確認を怠っており申し訳ございませんでした。
つまり、LCやLSのものと同等な仕様となります。
なお、CTについては対応されていませんでした。
ご指摘ありがとうございました。m(_ _)m
コメント返信遅くなり申し訳ありません。
貴重な情報ありがとうございます。
レクサスの公式サイトや、カタログではハイレゾやmiracastは対応になっていないのですが、実際の車両では対応になっている、ということでしょうか?
早速、週末検証してきたいと思いますので、今しばらくお待ち下さい。
RCの今後の行方が気になりますね!
レクサスとしては、LCの登場によりRCの役目は果たした・・・という感じがを受けます。
北米での販売数的にも廃止されてもおかしくない状況ですし・・・
しかし、ISFの廃止、GSFの廃止、RCFの廃止、ISFの復活・・ということに仮にでもなってしまうと、なんだか行き当たりばったりという感じがしますね。これではブランドに対する愛着が薄れてしまいますね。
せめてRC・RCFはもう1世代、なんとか継続してほしいものです。
その為通常MCのサイクルですが、年次改良に留めた。
RCFはISFが復活するようなら廃止する方向になるかも。