LS500hに関しては2度目の試乗ですが、前回は「雨」の中だったので今回はじっくりと主に先進安全装備関係のチェックと、LC500hとの違いを再度チェック。
まずあらためて感じたLC500hとの違いは・・・・
・室内の静粛性が極めて高く、やはり「フォーン」音がほぼ気にならないレベルまで低減している。これは本当にすごい。LC500hではかなり「フォーン」音が気になりますので、コストと遮音材・吸音材をふんだんに使用すれば低減できるのかと感心。(ちなみにLC500hの静粛性はGSを程度でそれほど高くないです。)
・発進時のエンジン回転がLC500hよりかなりマイルド、LCではちょっと踏むとエンジンが盛大に回転→EVモード→エンジン回転…という感じでチョイ乗りの燃費が悪いですが、LSはその点が大きく改善されていて、都市部でも簡単にリッター10超えを達成できます。(当方テストコースでLC500h 8.5km/h→LC500h 11.5km/h)
・エンジン再始動時の振動もLCより低減している
・ヘッドアップディスプレイ大型でかる色使いも改善されていて、大変見やすい
というわけで、全般的にLC500hよりも1ランク以上ほ静粛性が高いですね。特に、都市部でのストップ&ゴーの際に気になる、ハイブリッド特有の減速時の「フォーン」音が相当に低減されているのは同じエンジンとハイブリッドシステムを使用しているとは思えないほど。
相当ノイズを遮断するための対策をしているのだと思いますが、LC500hの場合はエンジンサウンドを聞かせるセッティングが故に、室内の静音性はそれほど高くしていないのも理由と思いますが、ここまで静かにできるのであれば、LC500hの方はもう少し静音性を高くする方がキャラクターの差が明確になるのではとあらためて感じました。
LSについては、「パーキングサポートブレーキ」関係が駐車時だけでなく、走行時も役立つことがわかりました。
写真は、信号待ちで停車直前に大型トラックが右車線から当方走行の左車線に急に割り込みしてきた際に、サポートアラートの警告が作動してインフォメーションディスプレイに表示された状態です。このときは、ナビゲーションシステムが360度カメラに切り替わり、俯瞰状態となり車両周辺の状況がわかります。「守られている」という安心感がありますね。
また、アラートが鳴る際は、パノラミックビューモニターと連動して周囲の様子がナビ画面に表示されます。
最近は欧州車等にも広く採用されはじめましたが、周囲の状況がわかるのは、セダン系でも大変便利ですね。
特に、車両後方にバイクや、ロードバイクがいる場合の距離感をつかむのにも役立ちます。
残念と思ったのが、ヘッドアップディスプレイの、「フロントトラフィックアラート」
これはHUDに、歩行者等が横切ると矢印で警告してくれるのですが、都市部では歩行者等が多すぎて動作が今ひとつでした。(動作する場合としない場合があり、作動条件が今ひとつわからない)
これは夜間や人通りの少ない郊外で体感してみないとわからなそうです。
LS500hの試乗後は、感覚を忘れないうちにBMWへ。
試乗車は 740e iPerformance M sportエンジンはなんと、2.0直列4気筒ツインパワーターボ。
価格は1169万円(ベース)〜1240万円(Msport)と、3.5LNA+マルチステージハイブリッドのLS500h(I PackageやF SPORT)より安い価格となっています。
試乗は20分程度でしたが、公道にでてすぐ分かる「BMWらしさ」はさすがと思いました。
カーボンを使用したボディは路面の悪い段差でもまったく問題なく、ボディ剛性の高さを感じます。ステアリングの操舵感や、急アクセル〜急ブレーキ等での路面に張り付いたような感覚も、ドライブ好きな方なら、新型LSよりこちらの方が良いと思える方が多いのでしょうね。しかも、740eは7シリーズの中でも廉価なモデルですので、ハイパフォーマンスな他の7シリーズならその差は更に広がるのでしょうね。
試乗環境が良いので結構踏めるエリアがあるのですが、その際の加速感覚もレクサスのマルチステージハイブリッドシステムを上回る加速のスムーズさと体感できる速さ、そしてなにより「安心感」が備わっています。エアサス装備なのでランフラットタイヤを履いているにもかかわらず乗り心地の面でも問題ありませんでした。(確かにLSの方が少し柔らかい)
これと比べると、LS・LCは確かに直進安定性と、路面への追従性はまだ及んでいないと思います。
その他、6シリーズGT(グランツーリスモ)もチェックしたのですが、こちらも以前の6シリーズと比べ内装の質感が大きく向上していました。エアコンシステムがタッチ式の液晶パネルになっているのは分かり易いですね。
また、グリーンのアンビエントライトは新鮮でした。
レクサスは間接照明関係がほとんど無いので、こういう遊び心は大事と思います。
ルームランプも新型7シリーズにあわせおしゃれなものになっていましたが、ルームミラーだけは相変わらず独特な形状で(しかも面積も狭く、見づらい・・・)これは何故なのでしょうか??
ラゲージは通常の6グランクーペやクーペと大きく違うところで、照明が社外品の様な「ライン状」のLEDはになっているのには驚きました。実用性も高いですし、これはいいですね。
またラゲージ床下にアクセスする際のボードに「ダンパー」が組み込まれているのにも驚きました・・・これはかなり便利ですねぇ。特にSUV系はアクセスすることが多いと思うので、これはぜひ他の車種にも普及してほしい。
740eは全般的にとても良い車と思いましたが、走行中にすぐ感じる直4のエンジンノイズはやっぱり気になりました。
結局走りが好きな方はその他の7シリーズ(ガソリンエンジンモデル)選択されるのではないなぁと。
また、運転中に目にするスピードメーターは、大きくて情報量が多いのは(当方にとっては)好ましくいのですが、特にBMWの液晶ははめ込み式の「絵」みたいに見えるのはあまり好きではないです(立体感がまったくない)。
また、内装の質感については740eに関しては、LSと比べてしまうと質感は相当に差があります。
後席に乗るならやっぱりLSでしょうね。
久しぶりのBMW試乗でしたが、やはりファンを魅了させる力はさすがと思いました。
しかし、運転して楽しいっていうのはとても大事ですが、このクラスになるとそれだけで選択することもできないのでしょう。なかなか街中で見かけることも少ない新型7シリーズですが、リセールバリューは気になりますので個人で購入するのはかなり勇気が要りそうです。
なお、たまたますぐ近くではレクサスの試乗イベント(LEXUS DRIVING EXPERIENCE TOUR)が。
LSの新型プリクラッシュセーフティシステムの体験やLCやFモデルを使用したパフォーマンスイベントなど、広大な敷地を使用してイベントを実施していたようです。
https://lexus.jp/cp/ldx2017/
当方もかつて参加したことがありますが、そのときは確かアウディA7でした。
会場に駐車されている参加者と思われる方のクルマを見ると、ほとんどが輸入車。特にポルシェ、メルセデスが、多くフェラーリもいました。
国産車は少なく、クラウン・ハリアー、一部のレクサス車ぐらいしかいませんで、大半の方は輸入車オーナーだったようです。ということでやはりオープン抽選ではないようですね(当然ですが)
ちょっと見た感じだと、結構余裕をもったプログラ構成なのか(スタッフの方が多い?)かなり贅沢なイベントだったようです。もう少し当選枠を増やして多くの方に体験してもらったほうが良いのではと思いましたが・・・
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コメントならびにレポートありがとうございます。
参加されてんですね! 土曜ならちょうど私が見た時間かもしれません・・・
(が、LCは駐車区画で見かけなかったので日曜ですかね?)
同系統のエンジンを積むLCとFFモデルの乗り比べができる機会はなかなかないので、貴重な体験でしたね!
やはり車両の重量とTVDの有無が影響しているのでしょうか?
イベント自体はとても充実していたようで何よりです。プロドライバーが参加するのはすごいですよね。
有料イベントでも良いぐらいです。
少しでも多くの方に参加してもらいたいのですが、もう少し枠があればなぁ・・・と思います。
ゆりかもめの駅から少し眺めていたのですが、結構空き時間が多い印象で、もう少し人数を増やしてもと思いました。
ダイナミック試乗荒プロドライバー同乗は…目から鱗…GsF急発進・加速・ストップ、S字、ヘアーピン、ドリフト市販車で信じられないダイナミック試乗コース私も運転イエローL C500とオレンジR C F、素晴らしいですFの性能はL CよりRcFが数段上L Cに Fが投入されたらことばでは表現できません素人の私には…Fの走る・曲がる・止まるは凄い。またプロドライバーからのドライビングポジションの取り方重要性の話しは大変参考になりました。
一般道試乗は、L S.L x.L C・Gs.Is.Nxの5台で各10〜15分3Lが、最高でした。
Gsが廃車になるのも納得です。
先進安全機能体感は、L S時速60k mでダミー人形に突入急ブレーキ減速…人形を自動ハンドル回避して人形の脇にストップ…L Cにも欲しかった。
12:30から16:30迄楽しい一日でした。