でも、ニコに対するこの感情は、愛のようなものに間違いないと思ったから――
〜 だから、一緒に考えて欲しいんだ。「幸せ」について 〜
漫画読みなら「ミノタウロスの皿」、フリーゲームユーザーなら「しらない星のあるきかた」(ジンカン)を思い出すかもしれない、人間の女の子そっくりの食用牛が登場する世界観で、そんな彼女を幸せにしたい男の物語
主人公が悪趣味な友人に連れていかれたのは、牛の競売。
死にそうな眼をした「牛」とふと目が合い、彼女を買うことにした
そこからスタートするのは定番の異種族同棲もので、ヒロインである牛の「ニコ」は、その生い立ちから社会常識を知らないため、主人公が一から教えることになる
うっかり食事に牛肉を出してしまうようなトラブルもあるが、ニコと一緒に出掛けたり、女の子の服を着せて喜ぶ主人公
楽しい共同生活。やがて彼女に不思議な感情を抱くようになる
この設定、単純なんだけど「ゲームギミックにマッチした攻略法」で面白かったな
「彼女を幸せにすることが目的」ではあるが、少しネタバレになるが「家畜娘に幸せを教える」のだとエゴに囚われると、ハッピーエンドにはならない
私は初回バッドエンドになってしまった
全部で4つあるEDを回収している最中、最後がハッピーエンドだった
(補足・ED1〜3を見ることが、ハッピーエンドの解放条件とのこと。しかし多くのプレイヤーが、ハッピーエンドのための選択肢を、初回では選ばないでしょう)
そうつまり、攻略法がやや異質なのだ。
それでいてストーリーには非常にマッチしている、そこが面白い
「欠損娘を慰める」作者の新作で、今回も欠損シーンがあるが、それも「ヒロインが食用の牛」という設定に即している
作者の性癖とストーリーがきれいにハマったのではないか
1つ残念なのは、ニコが搾乳用の乳牛でもあるのに、それにまつわる会話が何一つなかったことだ
「わ、わたしのは小さいので、上手く搾乳できなかったんです……」みたいなシーンがあって然るべきである
これでは何のための乳なのかわからない
主人公が「本当に出ないのかな?でも今なら出るかも!」「強く吸えば出るかも!」と味見をするシーンも本来あって当然である
評価B+
70点
面白かったです。
ヒロインのニコも可愛い。
タグに「N-25」と書かれていたから「ニコ」と名付けたけど、もし「N-2-10」だったら「ニート」だったんですかねえ?
「なぜ牛が人間の女の子の姿をしているか?それがどういう扱いを受けているか?」という世界観の謎が描かれる幕間演出も、良かったですね
時系列が、「牛がまだ現実の牛の姿をしていた時代」から、徐々に「現代の主人公」に迫ってくるのもね
とりあえずのハッピーエンドを見た時、あなたはきっと、こう思うでしょう
「守りたい、この笑顔」
m9( ^ω^))っ
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