昨日の続きを少し。

　覚書ではたまに取り上げる「商品先物取引」ですが、この先物取引とは商品の価格安定を図るためのまっとうな仕組みです。が、対象となる商品（例えば小豆やコーン、貴金属など）の価格と直接関わる企業“のみ”がこの市場に参入している場合はまったく問題がないのですが、投機を目的とした資金が流れ込むと面倒な事になります。

　これが昨年起きた原油価格や穀物の価格を引き上げた最大の原因ですが、こちらも昨日紹介したＦＸ同様、個人の投資家（投機家？）が比較的参入しやすい仕組みになっていますが、その敷居の低さに比べてかなりの危険が潜んでいます。

　ここ数年、ずいぶん公の指導が入り健全化が進んだため、「凄まじいハイリスク・ハイリターン」はなくなりましたが、それでも一般常識とはかけ離れたリスクとリターンがそこにはあります。その先物市場の主たる「東京工業品取引所」の立会時間が今年５月を目処に２３時まで延長されるようです。


　これを機に各仲介業者の勧誘が激しくなりそうな気がします。以前にはセールスマンが個別に訪問したり電話で勧誘して顧客を勧誘していましたが、現在ではネットでの申し込みが主流になっています。これですと、セールスマンが勧誘時にリスクの説明をした・してないでもめる事もなくなります（ネットで口座を開設する際、読むのも面倒な長文の約款に「同意します」ボタンを押した事が根拠になります）し、多くの業者では「相場のプロ」がいなくなり、サーバーの管理者が残るのみになるのではないでしょうか。


　これから先、いろんなキャンペーンなどで先物取引のお誘いが行われるでしょう。自己責任でそこに足を踏み入れる人がいたとして、私は止めはしませんがやるなら覚悟が必要です。その覚悟が足りず、「リアルマネーのネットゲーム」感覚で大ヤケドする人が今年の夏から秋にかけて続出しそうな気が･･･

　皆さん、投機・投資は計画的に！


　最後に。今日、病院に行って来ましたが、どうやら軽い頚椎捻挫（？）のようでしたが、流石に１週間も経つと「安静に」の一言で終わりでした（笑）。まぁ、一通り安心させてもある話は聴けましたが。

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