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2021年01月31日
「さんかく窓の外側は夜」見てきました
なんだかんだで今年三本目。設定としてはありきたりな感じはするものの、BLっぽい臭いがプンプンするこの映画、まずまず楽しめたのはありますが、ちょっとモヤモヤが残るような内容でした。



霊が見える青年、三角は除霊を請け負う事務所を構える除霊能力を持つ冷川に助手としてスカウトされる。二人は細々とではあるが仕事続けるが、ある日警察から連続殺人犯に関する依頼を受ける。その内容は連続殺人事件で犯人がバラバラにした遺体の一部を探し出すというもの。

霊能力を駆使して遺体の残りを見つけ出すが、霊視の結果新たな事件につながる少女の霊が現れる。

それでは今回も【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間にネタバレの可能がありますのでご注意を。

【感想:Start】

いや、この映画はホントどの層に焦点を合わせてるのか?って感じで、冒頭はムチャクチャBLっぽい内容。で、設定も悪くはないんですが微妙に矛盾した内容がちょこちょこと気になって(笑)。

改めて設定を整理すると、霊感が強い三角は霊がはっきりと見えるためずっと霊に怯えて暮らしている。それに対し朧げにしか霊が見えないが霊を払える冷川は三角の目を通して霊をはっきり見ることから手を組むことになる。ここまではまだしも、彼らに仕事を依頼する刑事の半沢は霊の存在を信じていないため、霊障など例の影響を受けないとしていますが、すでに彼らに捜査協力を依頼している時点で十分ビリーバーでは?と。

で、ネタバレになりますが幼少の冷川が彼のお付きの人物で、後の呪いを掛ける少女・非浦が所属する教団の教祖・黒石が冷川少年をそそのかし呪いの装置を作成しようとするくだり。多分、黒石は呪いの仕組みを知っていたが信じていなかったために呪いの影響を受けなかったのではないか?と思いながらも、これも半沢と同じ理論。なんか辻褄が合わない。

あと、物語終盤、半沢の奥さんである冴子を助けるために「貯金箱」を壊しに行くも、そこに貯められた「穢れ」が放出されてあたりに通り魔や放火が連続したって事だけど、そのあとに半沢が「貯金箱」の場所に行った際に本当ならサイレンが鳴りまくってるはずだし、警察ももっと巡回してるはずだけど。

そして最大の問題がこの映画、「勧善懲悪」になってない。結局、すべての悪事を仕込んだ石黒はまったく咎められず、実行犯の非英は呪いを使っての犯行なんで立件なんかはできないものの、それでもお咎めなし。全体としても最初の連続殺人以外は誰も裁かれずに終了。

これ、続編を作る布石なのかもしれないけど…シリーズ化するにはちょっと弱いか。出だしが複数の死体から1体の人間を組み立て、それが腐らずに残っている。そしてその死体が呪いの依り代となり、発見されたために効力を失ったため、新たな死体が必要になる…という流れでワクワクしたんですが、その後の流れがちょっと残全だったので映画としては60点くらいかな?

【感想:End】

最後に。現在、テレワーク中ですが、なんか仕事とプライベートの区別がつきにくく、牢獄にいるような錯覚に陥る。ホント、鬱になる…。





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