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2018年06月17日
「万引き家族」見てきました
 けっきょく見てきたんか!ってツッコミがあると思いますが、実は今週の半ばに親父が遠回しに「見たいから連れていけ」とうるさかったので最寄りの映画館に連れていくことに。感想を一言で言えば賛否両論ある内容ですが、典型的な「受賞作品」って感じで(ちょくちょく使う表現の)「批判を受け付けない」タイプの映画って言って良いかな?もしくはフランス映画を見たような感覚。





 東京に暮らす5人家族。彼等は不安定な生活費を補う手段として万引きをしていた。ある寒い冬の夜、屋外に締め出された少女を保護し家族として迎える。やがて家族の一員として万引きに手を染める少女、しかし彼女は行方不明としてニュースで取り上げられてしまう。

 訳あり家族の彼らのつながりの秘密は。

 それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

 今回の映画、非常に細かく丁寧に作られていると同時に無駄な説明をそぎ落としているんで分かりにくいところもありますが、見る側も読み取ろうとすると深く見ることのできる作品だと思います。ただ、ちょっと話を盛りこみすぎかなぁ?って感じたのは先日見た「友罪」に似ている気がした。

 またこの映画のテーマとして取り上げている問題は現代日本が抱えている多くのものを「欲張り」に盛り込んでいるため、「こんな家族、いるわけねぇ(笑)」って発言を許さない厳しさがあります。それが冒頭に書いた「批判を受け付けない」タイプという点でもあります。

 それから、以前にも書いたネタなんでこの映画に対する「場外乱闘」について言及しないわけにはいかないでしょう。一部の左翼思想の人間は是枝監督の発言を追い風にこの映画にイデオロギーを持ち込み、同様に一部の右翼思想の人間は日本を不当に貶める内容で海外の賞を取る怪しからん映画だと言っている。

 まぁ、この「万引き」って犯罪を問題視するなら北野映画はどうなの?殺人を…と、これまたちょっと見当はずれな反論も見られ、このごたごたがこの映画の視聴意欲を削いでいましたが、以前に「アジョシ」の感想を書いた時に読解力が乏しい人間が噛みついてきたのを思い出して。人が見たくないもの(格差社会とか)をテーマに映画を作れば批判をシャットアウトできるって雰囲気が…って感じで。

 例えば殺処分される動物や実験動物の実態を描いた映画作ったら行けるんじゃない?


 あと気になったのが「パルムドール賞受賞作品」って話題性だけで見に行く映画じゃないですねぇ。今日行った映画館内では年配のご夫婦で見に来ている方も多かったのですが、けっこう気まずくなるシーンが多く若いカップルで見に行くにはちょっと厳しいかも。

 正直なところ、繰り返しになりますが「アジョシ」の時と同じようなヘンなのが湧いてくる可能性があるんで感想は書けても評価はできない映画でした。

 そういいながらも点数で言えば60点くらいかな。

【感想:End】

 最後に。先日、気まぐれで過去に見た映画のリンクと採点をExcelにまとめた。その結果、先日見た「友罪」に50点を付けましたが過去に見た映画で同じ点数の映画を振り返ると「戦火の馬」だったんで、予想以上に精度が高いって思った(笑)。

 確かに同じくらいの感じだったからなぁ。





万引き家族|映画情報のぴあ映画生活


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