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2015年11月16日
天龍源一郎・引退
 古いプロレスファンとして、天龍選手の引退は大きな時代の終わりを感じました。

 現在、プロレスは年に数回、たまたま深夜の放送を目にするくらいにとどまっていますし、現在トップのレスラーの多くは、私がプロレスを見なくなり始めた頃にデビューした人ばかり。同時にWWEの対等と共にプロレスラーが「アスリート」となったあたりから、個人的には興味が無くなってきました。

 プロレスラーはアスリートではなく、「怪物」であるべき。それがファンタジーの世界とあいまって興奮の世界に連れて行ってくれたものです。そしてそこには、現在のプロレスには無い泥臭くも男臭い物語がありました。

 そしてそのすべてを体現したのが天龍の様に思えます。

 馬場、猪木、鶴田、長州、藤波ら上の世代、同世代から闘魂三銃士、全日四天王、UWFインターにFMW、ハッスルなど、これほど幅広く、奥深くファイトをした選手はいないでしょう。


 それから一つ思い出を。かつて鶴龍コンビが売り出し中の頃、インタビューで鶴田選手との対決の可能性を聞かれた天龍選手は「もしやるとしたら、最低でも1シリーズは別行動をし、気持ちを持って行く必要がある」と、当時の全日本プロレスの状態を考えると不可能な要求をしていました。

 それで案に対決を避けているのでは?と感じましたが、後に天龍革命でその考えを強引に実現し、プロレスファンを魅了しました。

 本当にあのころのプロレスは面白かった。私がプロレスに熱狂した時期、その中心には常に天龍選手が居た気がします。


 最後に、1人の偉大な選手が引退する際に知った様なことを書くファンが多いのですが、口だけではない事を分かっていただくべく、ごく一部のコレクションですが「分かる人にはわかる」写真を貼っておきます。

20151116.jpg


 お疲れ様でした。そしてありがとう。天龍選手!

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