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2015年07月29日
「奪還者」見てきました
 覚書にアップするのが遅れましたが、先週の土曜にこの映画を見てきました。この夏休み時期、この手の骨太映画って少ないんでそれほど鑑賞意欲は高くなかったんですが、まずまずの作品でした。




 この映画、自分の車を取り返すってのがテーマですが…別の映画なら女性を救うために車一台、オシャカにする様な主人公が多いなか、何と器が小さいって思ってましたが、いちおう世界経済が崩壊した後の世界。どうやらその車が主人公の全財産だったみたい。

 そう解釈していましたが、ラストシーンで車に固執する謎が分かります。それが少々理不尽でありながら衝撃的で、と言う様な内容は恒例の【感想:Start】〜【感想:End】で。この間にネタバレの危険性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

 あらすじを書いちゃうと、車取られた主人公が犯人グループに見捨てられた彼らの仲間(リーダーの弟)と共に彼らを追うと言う、それだけのシンプルなもの。ゆえにその中に微妙な表現が散りばめられています。

 けっこう序盤で主人公が犯にグループに追いつくも、犯人側が銃を向ける。これに対し「撃つなら撃て!」って気迫で殴り掛かるあたり、単に感情的になりながらも何もできないヤツか?って印象を受けますが、後に目的を達成するためには平気で引き金を引く、犯人グループよりもよっぽどヤバイ人物と言うことが分かります。

 そうなると銃を向けられながらも立ち向かうシーンはどういう事?単に豪胆なだけ?って思いましたが、これもラストシーンで(私なりの解釈ですが)分かります。

 で、いくら荒廃した世界が舞台とは言え、主人公、やりたい放題だろ!って感じでボンボン人が死んでいきます。それも最近の映画では珍しいくらいに訳もなく殺されたり、とばっちりで死体になったり。そしてそこには救いもないし。

 そして終盤。ガチのネタバレですが、犯人グループに躊躇なく引き金を引き、死体はガソリンをかけて処理すると言う大雑把なやり方をしておきながら、ラストシーンは…その車に固執し、それでいながら生に執着が無くなった理由が窺えますが、このラストで人の命の重さって思い入れしだいで、思い入れのない人の命が如何に軽いかって感じさせられる。

 勧善懲悪とは言い難い、さらには爽快感も薄いがなかなか引っかかる映画でした。

【感想:End】

 最後に。これを書いている時点で火曜にもう一本、映画を見に行きました。その感想を書くまでにもしかしたら更にもう一本見に行くかも。

 と言うのも、今月いっぱいでまた映画館の過疎地域に勤務地が変わるんで、ちょっと追い込み状態。とは言え、8月早々に姪っ子シスターズが来襲してくるし…。


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奪還者@ぴあ映画生活

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» 「奪還者」 from ここなつ映画レビュー
インディペンデントな香りがプンプンと、緊張感がヒシヒシと、漂う作品なのであるが…。午後2時から始まる会議のように、寝落ちしそうになってしまった。何が悪いという訳でもない。もしかしたら緊張し過ぎたのかもしれない。緊張感漲りながらも淡々と進むので、時折かかる、ミスマッチの雰囲気さえ醸し出す音楽にビクッとしたりして。まるで急に発言を指名されたかのよう。何の準備もしていないのに。近未来、世界恐慌が起こって何もかも奪い去ってから10年、という設定で、荒れ果てたオーストラリアの大地が舞台。寂れた場所でその日暮らしをしている男エリック(ガイ・ピアース)は、ある日自分の愛車がならず者達に乗り去られて行く... [Read More]
Tracked on 2015年08月11日(Tue) 12:40

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