2014年03月10日
「それでも夜は明ける」見てきました
今回は第86回アカデミー賞受賞作品。奴隷制度の歴史を描いた映画ですが、今回も結論から書きます。先日見た「大統領の執事の涙」と同じく、良い映画であり批判を受け付けないタイプの映画ですが、なかなかタフな映画です。実際、PG12となっていますが、ダメな人であれば18歳以上でもダメでしょう。
黒人に対する虐待、暴行シーンが…
奴隷としてではなく、差別の対象ではありながらもその範囲で自由に生活をしていた黒人音楽家、ソロモン。ある日、突然拉致され、南部へ奴隷として売られてしまう。「自由黒人」(←この言葉もなかなかショッキング)であることを証明するすべもなく、家畜や所有物の様な扱いを受ける生活が始まる。
それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に。この間にネタバレの可能性があるのでご注意を。
【感想:Start】
日頃から"エロ・グロのリミッターが振り切れてる"と自称している私。今回の作品の中でも地味な鞭打ち(この場合の地味と言うのは、SAWシリーズの様な複雑な仕掛けによるものではないと言う意味)などによる虐待、暴行シーンがありますが、表現がリアルでそのシーンが長く、目を背けると言う人も少なくないでしょう。
その様な理不尽なシーンが延々と続くと、見る側はかなりのストレスになります。
実際、このことで評価を下げているレビューの投稿などもいくつか見られました。私も「見るに堪えない」と言う訳ではありませんが、深みのあるシーンなどもいくつかあったのですが、見終わって12時間以上、印象に残ったのは不快な虐待シーンばかり。
もちろん、実際に黒人が受けていた悲惨な境遇を描いた作品であればそれは監督の意図したところでしょう。ただ、それにより見る人がある程度限られてしまうのは残念。歴史の残酷さに目を背けろと言う訳ではありませんが…。
さて、ストーリーの方ですが今回も実話に基づいた作品。とは言え、奴隷から生還した数少ない人物であるソロモン・ノーサップの自叙伝によるもので、ある程度の脳内変換はあったでしょう。その中には白人の極悪ぶりの誇張もあるかも。別に奴隷制度を擁護するつもりはありませんが、奴隷は財産として大事に扱っていた農園もあったとも聞きますし。
また、白人の黒人奴隷に対する接し方がなかなかリアル。単なる奴隷としたり、時には愛人(と言うよりは性処理?)と見なしたり。なまじ主人に目をかけられたせいで理不尽な責め苦に遭う黒人女性もいますが、この辺りは本当に見る側のストレスになります。特に女性で感情移入しやすい人は辛いかも。
あと、実話だから本当にそういう人がいたんでしょうし、主人公が自由を取り戻すきっかけになった人物ですから架空ではないでしょう。ブラッド・ピットが演じた奴隷制度に批判的な白人。要は彼に出会えなければ死ぬまで奴隷だったでしょう。その辺がちょっと唐突と言うかご都合主義と言うか…が、実話なんで受け入れるか(笑)。
そんなわけで、今回もやるだろうなぁと思いながらも、実話を元にした言葉には表しにくい(はっきり言えば批判しにくい)映画だったなぁ…と言うのが感想です。
【感想:End】
明日、仕事が早く終わったら「メンズ・デー」を利用してまた映画を見ようかと画策中。若干、鑑賞のペースが落ちてきてるし(笑)。
この先、「オール・イズ・ロスト 最後の手紙」「ローン・サバイバー」「ワン チャンス」「ウォルト・ディズニーの約束」などを…って、ほとんど実話を元にした映画じゃん!
黒人に対する虐待、暴行シーンが…
奴隷としてではなく、差別の対象ではありながらもその範囲で自由に生活をしていた黒人音楽家、ソロモン。ある日、突然拉致され、南部へ奴隷として売られてしまう。「自由黒人」(←この言葉もなかなかショッキング)であることを証明するすべもなく、家畜や所有物の様な扱いを受ける生活が始まる。
それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に。この間にネタバレの可能性があるのでご注意を。
【感想:Start】
日頃から"エロ・グロのリミッターが振り切れてる"と自称している私。今回の作品の中でも地味な鞭打ち(この場合の地味と言うのは、SAWシリーズの様な複雑な仕掛けによるものではないと言う意味)などによる虐待、暴行シーンがありますが、表現がリアルでそのシーンが長く、目を背けると言う人も少なくないでしょう。
その様な理不尽なシーンが延々と続くと、見る側はかなりのストレスになります。
実際、このことで評価を下げているレビューの投稿などもいくつか見られました。私も「見るに堪えない」と言う訳ではありませんが、深みのあるシーンなどもいくつかあったのですが、見終わって12時間以上、印象に残ったのは不快な虐待シーンばかり。
もちろん、実際に黒人が受けていた悲惨な境遇を描いた作品であればそれは監督の意図したところでしょう。ただ、それにより見る人がある程度限られてしまうのは残念。歴史の残酷さに目を背けろと言う訳ではありませんが…。
さて、ストーリーの方ですが今回も実話に基づいた作品。とは言え、奴隷から生還した数少ない人物であるソロモン・ノーサップの自叙伝によるもので、ある程度の脳内変換はあったでしょう。その中には白人の極悪ぶりの誇張もあるかも。別に奴隷制度を擁護するつもりはありませんが、奴隷は財産として大事に扱っていた農園もあったとも聞きますし。
また、白人の黒人奴隷に対する接し方がなかなかリアル。単なる奴隷としたり、時には愛人(と言うよりは性処理?)と見なしたり。なまじ主人に目をかけられたせいで理不尽な責め苦に遭う黒人女性もいますが、この辺りは本当に見る側のストレスになります。特に女性で感情移入しやすい人は辛いかも。
あと、実話だから本当にそういう人がいたんでしょうし、主人公が自由を取り戻すきっかけになった人物ですから架空ではないでしょう。ブラッド・ピットが演じた奴隷制度に批判的な白人。要は彼に出会えなければ死ぬまで奴隷だったでしょう。その辺がちょっと唐突と言うかご都合主義と言うか…が、実話なんで受け入れるか(笑)。
そんなわけで、今回もやるだろうなぁと思いながらも、実話を元にした言葉には表しにくい(はっきり言えば批判しにくい)映画だったなぁ…と言うのが感想です。
【感想:End】
明日、仕事が早く終わったら「メンズ・デー」を利用してまた映画を見ようかと画策中。若干、鑑賞のペースが落ちてきてるし(笑)。
この先、「オール・イズ・ロスト 最後の手紙」「ローン・サバイバー」「ワン チャンス」「ウォルト・ディズニーの約束」などを…って、ほとんど実話を元にした映画じゃん!
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