本来ならもっと早いタイミングで見に行く予定だったこの映画。細かい事を言い出したらキリがないですが、娯楽映画としてはまずまずの作品だと思います。ただ、この手の（早い話、マジックをテーマにしている）映画って世界観が難しいんですよねぇ（笑）。



　言ってしまえばマジックってのはフィクションの世界の話で、これを使ってガチで銀行から金を奪うと言う設定を現実世界に押し込めるか、ファンタジーで処理するか。そして映像は本当にマジックを見せるかCGで処理するか。

　そんなことも含め、恒例の【感想：Start】〜【感想：End】に入ります。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想：Start】

　マジックを題材にした映画と言えば、私の記憶のなかで古いものと言えば「Mr.Boo!インベーダー作戦」だったり、新しい（？）ものでは「プレステージ」、そしてある意味「レッドライト」なんかもありますが、どうしてもマジックのシーンは特殊撮影やCGを使ってしまう、言ってしまえば「マジックとしてはガチじゃない」演出になってしまいます。

　今回、いくらマジックの手法を現金強奪に利用すると言っても、そこには荒唐無稽な展開しか残されていません。ってか、本当にマジックで使われるトリックで銀行から現金強奪ができるなら…って（笑）。

　実際、この映画の中ではいくら映画とは言え無理のある設定ですし、最初の犯行も少々白けてしまいます。この荒唐無稽な感覚はずっと続きますが、途中でそれを帳消しにする様な勢いの爽快感があるんで徐々に気にならなくなります。

　テンポも悪くないんで、時間を感じさせない映画です。

　ただし、マイナスポイントは映画好きでマジックを少しばかり知っている人間からすると、次の展開とかが結構読めてしまうのが残念。テンポが悪くないと褒めていますが、前半のセリフの早口とマジックやショーの切り貼りによる混乱と、終盤のちょっとグダグダした感じは残念。

　まぁ、エンディングも続編を作る気満々って感じでしたが、それくらい人気があるか心配。もっとも、続編を作っても、「特攻野郎Ａチーム」っぽくなっちゃいそうですが（笑）。

【感想：End】

　最後に。福岡での仕事の再開は早くとも来週からになりそう。ってことで、今週中にあと2本くらい映画を見るかも。

　予定としては「2ガンズ」と…「武器人間」が見られるかなぁ？

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