昨日の続き。映画のレビューサイトで5000本の映画を掲載したサイトがあるとのネタなのですが、注目すべきはその本数ではなく上位のランキングの酷さ。

ベストな映画上位5000本をランキングした「5000 Best Movies」
http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/3581258.html

　もちろん海外のサイトなんで嗜好も違ってくることは承知ですが･･･

◆3位:アベンジャーズ
◆4位:ダークナイト
◆5位:ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

　これって「キョトン」としてしまいます。個人的には「インセプション」がベスト20に入っているのも解せませんが、過去の名作ってのがかなりスルーされている。これなら、年別にベスト50くらいにした方が納得できるランキングになりそうなのですが。


　さて、今年の春ごろに以下の様な本が発売されました。



　ちょっと気が向いたのもあり広島にいる頃に購入したのですが、これがなかなか渋い。サブタイトルに「死ぬまでに観たい映画、全500本」とありますが、前述のランキングとの大きな違いがやはり古い映画の出現率。多分、ネット世代の映画のピックアップでは、そもそも古い名作を見たことがないと言う人が多いため、サイトのランキングが最近の映画が上位に来たのかもしれません。

　ただ、もう一つは･･･ちょっと書くのが恐いのですが、古い名作ってのは往々にして神格化され、不当（？）に高評価を受けたものもあるのでは？

　これは映画自体を批判しているのではありません。が、例えば私の大好きな映画「ブレードランナー」は「映画遺産」の中では（配給会社ごとのランキングになっていて、ワーナーブラザースの）納得の１位。が、今の時代の若者が見て満足するだろうか？

　本末転倒ではありますが、テーマや舞台設定などが陳腐に映るのではないか？（もちろん、「ブレード･･･」がオリジナルで多くの作品に影響を与え、定番化したのが原因）

　そんな世代の連中がランキングを作ったらこうなるのも仕方ないかも。


　で、ココまでランキングにこだわった文章を書いておきながら、私は映画にランキングはつけられませんし、ナンセンスだと思ってます。そのクセ、好きな映画が下位になってたり、嫌いな映画が上位にあると納得できないと騒ぎますが（笑）。

　例えば「宇宙人ポール」は最高の映画だと思いますが誰彼にススメる映画でもない。「落下の王国」「シャイニング」「コンドル」などなど、どれもタイプが違う映画ですが･･･一番好きな映画って決められない。「天国に行けないパパ」とかも渋く好きですが、ランク付けがせいぜいかな。

　そんなこんなで、ランキングを付けるとしてもかなり限定しないと出来ない私。年末に今年見た映画のベスト20くらいをやるか（笑）。

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