Elwood覚書（ブログ版）

　今日の映画も邦画。現代社会のダークな部分を描いた「闇金ウシジマくん」を見てきました。原作は「スマグラー」と同じ作者と言うこともあり、若干不安があった（「スマグラー」の感想についてはこちら（笑））のですが、少なくとも次回作があったとしたら見に行こうかな？ってレベルの映画です。（点数を付けるのはあまり好きではありませんが85点くらいかな？）

　トンデモない利息で金を貸す闇金業者とそれを利用する人、金をつかみのし上がろうとする人、その金を横取りしようとし群がる人。人生にとって何が大切か？映画を見終え「お金、怖い！」ってなっちゃいそうな映画です。

　それでは今日も間にネタバレの可能性のある【感想：Start】～【感想：End】で。予備知識なしで見たい方はスキップしてください。

【感想：Start】

　幸か不幸か今回の映画は原作を知らずに見に行きましたが、先日の「るろうに剣心」で登場キャラがイメージ通りかどうかなど、気にする必要がなかったのはプラスに作用した様に思えます。

　ストーリーはお察しの通り人生の負け組みばかりが出ているように感じますが、正確には決められた安全な登山道を歩まず、近道をしようと崖を登ろうとした人たちの話にも思えます。映画の冒頭、成功するために必要なものは？との問いに「人脈」と答えるある登場人物。しかし、問うた人間の用意した答えは「金」と言いきる。

　そんなやり取りから始まるこの映画、序盤の（私がもっとも嫌いな）「勝者の理論」がストレスになりまくり（笑）。それゆえ、その宴に乗り込むウシジマが一瞬正義の味方に見えてしまう（笑）。まぁ、最初の取立てのシーンなど、少々ファンタジーですが良しとしますか（笑）。

　ドロドロした人間関係、社会を舐めきった若者、本当に怖い人間を見誤る者。そんな中、客側で物語の中心となる若者がやたらと自信の人脈を財産と考え、これを手にのし上がる！と口癖の様に言いますが、結果としてその人脈などは何の役にも立たず･･･

　主人公のウシジマの冷徹さも一貫していて、どこかで人間らしい一面を見せるかな？とも思いましたが、ほんの少し（千秋をラストへ向けての犯罪行為に巻き込まないようにしたところ）だけでした。

　比較的、重みのあるセリフも多く、シビレる感じの作品。ただ、この世界観には憧れても絶対に足を踏み入れたくない世界です。

【感想：End】

　この映画を見た後に得られた青臭い感想としては、人生で重要なのは金であり人脈であるが、それが本当に大事なのはそれらを「完成品」としていくら手に入れても意味が無い。それをどうやって手に入れるか、そのプロセスが伴わずに手に入れても意味が無い･･･と書いてて背中が痒くなるようなこと。

　まぁ、自分で書いててそう感じる私は、この先、この映画の世界に片足を突っ込みかねないかも（笑）。

　う～ん･･･ココのところ、仕事に熱が入らないが、これもお金をもらってやってるんだから、マジメにやらないとなぁ（汗）

　あっ、それから今日の映画で感じたことだが、映画はスタッフロールが終わるまでがワンセット。スタッフロールが出た瞬間に席を立つなとは言わないが、それを見ている人もいることを考えて席を立てよ！バカカップル！

　最近じゃ、スタッフロールが終わった後にちょっとした映像があったりもするし、この映画もスタッフロールの中にちょっとした遊びなのか何らかの配慮などが見られましたし。

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