Elwood覚書（ブログ版）

　紹介を見る限り、おバカなコメディかな？って感じて見に行きましたが、内容は意外にナンセンス・ギャグってわけではなく、コメディと言うには笑いが少なく、かと言ってシリアスでもなく、ちょっと判断し難い映画ですねぇ。

　それでは恒例の感想。今回は【感想：Start】～【感想：End】の間に完全ネタバレになりますんで、未見の人は読まない方が良いですが、エンドロールの最後まで見ることは必須と言うことだけは書いておきます。

【感想：Start】

　冒頭にも書いた通り、この映画は「抱腹絶倒」と言う類の映画ではありません。あらすじは二人組みの男に拉致された時間にルーズなピザ配達人の主人公が、１０時間以内に１０万ドルを用意するように言われます。もし用意できないなら、主人公に着せられた爆弾付きのジャケットが爆発すると脅されて。

　ただ、これもまたアメリカの映画のパターンで、仮に自分がその立場に立ったらどうするか？を考え、主人公の立場を疑似体験したいのですが、やっぱり違うパターンでした（笑）。私なら友人に事態を説明し、友人を通じて警察と連係。監視する二人組みを確保する方向で行動しますが、主人公は犯人の言いなりになり、銀行強盗を起こします。

　まぁ、これが意外とアッサリ成功してしまいますが、その後は思ったよりも複雑な展開になります。そもそも主人公に大金を用意させようとした二人組みは、殺し屋に支払う依頼料が必要だったわけで、その殺しのターゲットはそのうちの一人の父親。で、ストーリーの流れの中、意図せず父親殺しに成功･･･(ry

　ラストは強盗して得た大金を主人公、二人組み、殺し屋の三つ巴での奪い合いになりますが、これはちょっと面白い展開です。

　そしてエンディング。ストーリーは中途半端で終わり、諸悪の根源である二人組み（特に親父を殺そうとしたドラ息子）はどうなったのか、殺し屋はどうなったのか、そして何より主人公と大金は･･･と消化不良なエンディング。ただし、ドラ息子に関しては“エンドロールの後”に短い映像があります。

　これ、見逃して席を立ったお客さんもいたなぁ（笑）。今年見た映画では「マイティ・ソー」も同じようなやり方がありましたが、その時はおまけ映像がありますって場内放送がありましたが（笑）。

【感想：End】

　かなりお下劣なセリフも多かったんですが、随所に「映画ネタ」があり、その部分はちょっとしたアクセントになってたかな。総合評価として、この映画、見たいと思う人は見に行けば？って感じ。特にススメもしませんし、けなしもしません。ただ、同じ値段なら他にも良い映画はありそうですが。（もちろん、悪い映画もあるんで何とも言えませんが（笑））

　最後に。今日は新宿の「シネマスクエアとうきゅう」で映画を見ましたが、かなりクラシカルな映画館で、イスはかなりリッチな感じでしたが、見やすさは今ひとつだったかな。

　で、今のところ“絶対見たい映画”は「リアル・スティール」「ドラゴン・タトゥーの女」「デビルズ・ダブル」、“できれば見たい映画”が「ワイルド７」「ハンター」「琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ」かな？あと、気が向いたら来週、「孫文の義士団」を新橋に見に行く（笑）。

・ピザボーイ史上最凶のご注文＠ぴあ映画生活