2011年02月20日
食料価格上昇などについての雑感
もちろん専門家でもありませんが、まったく知識を持ってない人に教えられる程度の知識があるんで今日はこのネタで。
最近、食料価格の上昇についてニュースなどで取り上げられています。その要因として発展途上国が食料を得るようになったこと、生産地の天候不順、中東を中心とする政情不安などがありますが、もう一つ、投機マネーによる価格の釣り上げと言うものがあります。
で、ここでの投機マネーについて。商品先物取引で解説しますと…
もの凄く聞こえが悪い「商品先物取引」ですが、そもそもは価格の高騰や暴落を防ぐ手段として用いられているもので、今回はコーヒーも値上げになりますが、そもそも農産物であるコーヒーが自動販売機でいつでも120円で飲めるのも、ポテトチップスがコンビニで同じ値段で買えるのも、(上手く回っている事が前提として)このシステムのおかげです。
例えば10キロで3,000円の穀物があったとします。これが半年後にいくらになるか?
先物市場では数ヵ月後〜1年後のその商品の値段をある程度予測し、その値段で取引をする約束をするものです。例えば半年後に10キロで3,500円になると予想している時に先物市場で半年後に3,200円の値段がついていたら、その値段での取引の約束をします。
結果、半年後に予想通り3,500円になったとしたら、実際の市場価格よりも300円安く買えて得をする。逆に3,000円を維持していたら200円高く買って損をする。しかし、予め原料の仕入れに予想がつけられるというメリットがあります。(まぁ、実際には先物市場での現物購入は出来ないので、先物で儲けた分を実際の仕入れにまわすって形になりますが)
さて、そんな価格安定を目的とした先物市場がなぜ逆に作用するのか?ひらったく言ってしまえば、本当にその様な取引を必要としている人では無い人たちが手を出しているから。実際に大豆やコーンを数百キロ単位で買う必要のない人が値上がりを見込んで買い込んでるからでしょう。
先物取引って、本来なら高騰や大暴落のタイミングで利益が出せるんで、大きく下がる方向にも作用する可能性もあるんですけどねぇ。
で、防衛策としては…この価格高騰に乗っかるのが一番早いけど(笑)。それにスーパー自体もお客さんが買いだめすることを見越して過剰に仕入れをしてるし、そうなると実際に値段が上がった時に需要が伸びず、やっぱり値下げ…って、先物と同じようなシステムを日頃から無意識にやってるじゃん。
{a8.net http://books.livedoor.com/item/3572703}{a8.net http://books.livedoor.com/item/1930027}{a8.net http://books.livedoor.com/item/1061811}
最近、食料価格の上昇についてニュースなどで取り上げられています。その要因として発展途上国が食料を得るようになったこと、生産地の天候不順、中東を中心とする政情不安などがありますが、もう一つ、投機マネーによる価格の釣り上げと言うものがあります。
で、ここでの投機マネーについて。商品先物取引で解説しますと…
もの凄く聞こえが悪い「商品先物取引」ですが、そもそもは価格の高騰や暴落を防ぐ手段として用いられているもので、今回はコーヒーも値上げになりますが、そもそも農産物であるコーヒーが自動販売機でいつでも120円で飲めるのも、ポテトチップスがコンビニで同じ値段で買えるのも、(上手く回っている事が前提として)このシステムのおかげです。
例えば10キロで3,000円の穀物があったとします。これが半年後にいくらになるか?
先物市場では数ヵ月後〜1年後のその商品の値段をある程度予測し、その値段で取引をする約束をするものです。例えば半年後に10キロで3,500円になると予想している時に先物市場で半年後に3,200円の値段がついていたら、その値段での取引の約束をします。
結果、半年後に予想通り3,500円になったとしたら、実際の市場価格よりも300円安く買えて得をする。逆に3,000円を維持していたら200円高く買って損をする。しかし、予め原料の仕入れに予想がつけられるというメリットがあります。(まぁ、実際には先物市場での現物購入は出来ないので、先物で儲けた分を実際の仕入れにまわすって形になりますが)
さて、そんな価格安定を目的とした先物市場がなぜ逆に作用するのか?ひらったく言ってしまえば、本当にその様な取引を必要としている人では無い人たちが手を出しているから。実際に大豆やコーンを数百キロ単位で買う必要のない人が値上がりを見込んで買い込んでるからでしょう。
先物取引って、本来なら高騰や大暴落のタイミングで利益が出せるんで、大きく下がる方向にも作用する可能性もあるんですけどねぇ。
で、防衛策としては…この価格高騰に乗っかるのが一番早いけど(笑)。それにスーパー自体もお客さんが買いだめすることを見越して過剰に仕入れをしてるし、そうなると実際に値段が上がった時に需要が伸びず、やっぱり値下げ…って、先物と同じようなシステムを日頃から無意識にやってるじゃん。
{a8.net http://books.livedoor.com/item/3572703}{a8.net http://books.livedoor.com/item/1930027}{a8.net http://books.livedoor.com/item/1061811}
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
日常生活となると、ガソリンや灯油、穀物なんかが対象になると思いますが、「コメ」を例にしましょう。
1取引単位(「枚」と表現します)で2015年4月の現時点での予想価格が7,480円となっています。
収穫時期が過ぎつつあるんでピント来ないかもしれませんが、例えばこの先、台風により被害が発生し収穫量が減る(⇒価格が上がる)と予想したら、この値段は安すぎるかもしれません。そこで、この値段で「買う約束」をします。(その裏では「売る約束」をした人がいます)
結果、被害が発生し9,000円に値上がりしたら、お米屋さんで全消費者はこの値段でお米を購入しなければなりません。ただ、先物取引で7,480円で買う約束をしていて、実際にはモノが動くわけではなく金額のやり取りだけが行われますんで、差っ引き1,520円、儲けが出ます。
結果、皆が高値になったコメを買う中、先物をやっていたら(儲けを補てんすることにより)安く買えるわけです。
もちろん、その全く逆の場合もあります(笑)。
まぁ、取引単位などもデカいんで、実際には和菓子屋さんが小豆を、定食屋さんがコメを取引対象にする様な場合が想定されますし、その場合は「仕入れ価格の安定」が目的。
一般の方なら、どうしても投機的な感じになるでしょうねぇ。
>先物市場で価格が決まって、その後店頭価格に反映されるのでしょうか?
>では例えば今日の先物価格がどれくらい後に店頭で反映されるのでしょうか?
先物取引では「限月(げんげつ)」と言う概念があり、2カ月ごとの値動きを一つの単位としています。
例えばこの文章を書いている時点の小豆を例えにすると…
2014年12月:9,650円
2015年 2月:9,600円
2015年 4月:9,060円
2015年 6月:9,070円
2015年 8月:9,070円
つまり、(ある量をひと単位として)2カ月後には9,650円、ただし、来年の4月には9,060円になるだろうと、"現時点"では相場が予想しています。
で、実際に調べてはいませんが、現物の値段は(いちばん時期的に近い)9,600円ほどだと思われます。
ただし、これらの値段は状況によって上下しますんで、「先物市場で価格が決まって」→「店頭価格に反映される」と言う物ではなく、「実際の市場価格」に「先物市場の価格」が近づく…って感じです。
質問させてください。
先物市場で価格が決まって、その後店頭価格に反映されるのでしょうか?
では例えば今日の先物価格がどれくらい後に店頭で反映されるのでしょうか?
日常の買い物に活かせる知識ならと思いコメントさせてもらいました。
よろしくお願いします。