今日、「報道ステーション」に建築家の安藤忠雄氏がゲストで出演していましたが、司会の古舘さんとのやり取りがとても気持悪くて･･･思わずネタにしちゃいました（苦笑）。

　舞台は紅葉の美しい古都・京都。立派な庭園をバックに世相について会話をしていましたが、そのなかで朝鮮半島の緊張を取り上げ、「平和ボケの日本人は目を覚ますべき」「緊張感を持て」とのたまう安藤氏。それににこやかに頷くナチュラル・太鼓持ちの古館さん。

　あのぉ･･･この場合の緊張感って何？それじゃ、私は明日からどの様な姿勢で生活すれば「緊張感を持った」ということになるんでしょうか？平和ボケから目覚める？国防を考え、軍事力について議論したら怒り出すんじゃないの？ましてや核保有なんて、議論することすらタブーと言う考えこそ「平和ボケ」の様な気もします。（もちろん、議論のうえで核の保有はすべきでない！との結論を出す場でもあるはずなのに）

　その後も安藤大先生のありがたいお言葉一つ一つに、見てるほうのお尻がむず痒くなるなるほどの相槌を打つ古館さん。「日本人は他の国にない『もてなしの心』があり･･･」とおっしゃってましたが、客人を非常に大事にする民族っていっぱいあるでしょうに。

　続いて（建築家らしく）「縁側」を日本人の美しい機微の一つに例え、室外でも室内でも無い空間にご近所の方との交流があった、と。それに引きかえ最近の若者はパソコンばかりに向き、人と話をしない･･･などとトンチンカンな事を言い出す。その例として、ご自身の建築事務所でみんなパソコンの前に座り･･･と話し出したが、それって仕事でしょ？それに「人と向き合わない」じゃなくて「あなたが向き合ってもらえない」だけじゃない？「オレ様理論」を振り回す職場の上司ってヤツほど向き合いたくない人間はいませんから。

　ここで唯一、古館さんが安藤氏に意見する。パソコンばかりに向き合う若者って安藤さんの事務所の人でしょ？それならば人に目を向ける様に言うべきではないか、と。そこで「いや、パソコンも必要なもので･･･」と、ここでやっと自信の乱暴な意見を職場に持ち込んだことに気付いた様子。

　しかし終始、「我こそは正しい日本人で、正しい意見の持ち主」との考えのゲストに反論せずににこやかに頷く。これぞ報道ステーションの示す「もてなしの心」なのでしょうが、視聴者はもてなされたんでしょうか（笑）？

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