ちょっとネタ切れ気味ってのもありますが、先日この覚書で紹介した中津川昴なるトンデモ占い師を例に占いってのが考え様によってはいかに危険か、同時に占い師に責任が発生するんじゃないか？と言う言い掛かりも含め、占いを妄信している人向けの雑談をひとつ。

　先日紹介した中津川氏、かなりピンポイントの占いをしていましたが、多くの占い師ってのは不確定要素の多い未来をどうとでも取れる言葉で、もしくはこれからの努力で･･･などの逃げ道を作ってテキトーな事を言いますが、仮に占い師が未来を本当に見抜く能力があったとします。

　それじゃ、これから事故に遭い亡くなる人に対しどんな対応をするのか？

　それが変更可能な運命なら、即座に回避方法を伝えるべきでしょうが、それはある意味、運命に干渉する事にもなる。ただ、その占いをしてもらい不幸を回避するのも含めて運命とすれば･･･占いにお金の出せる人とそうでない人とで運命が変っちゃいますね（笑）。

　さらに先日の中津川氏、番組中に「浮気がばれる」「運命の人と出会う」「国政選挙に出る」などなど、お笑い芸人をターゲットに日付まで指定して占っていましたが、彼らがそれまでに（いや、それ以降も）命に関わるような事故に遭ったとしたら。「浮気がばれる」などの些細なことは告げたけど、それを凌駕するような厄災はスルーしました！って事になりますね。その占い師の倫理観を疑わざるを得ません（笑）。

　もちろん未来を知る能力なんて理論上、存在しません。占い師にガチで検証を前提に占いを依頼し、受けて立つ方がいましたらご連絡下さい。もちろん、「バーナム効果」やら「ディクソン効果」、「コールドリーディング」などなどの知識を元に曖昧さを一切排除し、純粋に未来を占う事が条件ですし、「予想」でどうこうなる範囲を超える的中率などを要求しますが。

　もっとも、マーティン・ガードナーの占い師を困らせるパラドックスなどが有名ですが、そもそも未来予測にはタイムパラドックスが発生しかねません。極論を言えば「貴方は明日、通勤電車で運命の人に出会います」と言われても、その日は会社を休んだり通勤方法を変えれば占いを故意に外すことは可能です。

　まぁ、占い否定は上岡龍太郎氏が過去にテレビで行ないましたが、それ以降もまったく状況は変りません。人生相談やセラピストの域を越えず、依存しない程度のご利用をオススメします（笑）。

{a8.net http://www.dmm.com/mono/dvd/-/detail/=/cid=n_616btp17156}{a8.net http://books.livedoor.com/item/292731}

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