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2010年05月29日
1週間遅れの訃報ですが・・・
 忙しさにかまけてここに書くのが遅れてしまいましたが、懐疑論者として、数学者として、そしてマジシャンとしても有名なマーティン・ガードナー氏が22日に亡くなりました。享年95歳でした。

 懐疑論者としてガードナー氏を知るはるか以前、中学のころに父が買ってきた『Aha! insight ひらめき思考1』(日経サイエンス社 1983月6年)を読み、数学の世界に魅せられた記憶があります。子供のころからパズルなどの本が好きで、某ベストセラーの問題といくつかかぶっている所に(子供の発想ですが)「あっ、真似してる!」って思っちゃいました。

 もちろん、どっちがパクってたかは明白ですが(笑)。


 その後、超能力(主にスプーン曲げ)などに対する懐疑の目(と言うか、単に納得が行かないってだけでしたが)からスタートして検証の手段としてマジックを少々かじった時にやはりガードナー氏の名前がありました。

 そしてあらためて懐疑論者としての彼の本を手にしたとき、過去に印象に残った本と同じ名前の著者だなぁ・・・と言う感想を持ちました。まぁ、それもそのはず、同一人物でしたから(笑)。


 数年前、「インチキ科学の解読法 ついつい信じてしまうトンデモ学説」と言う本を手にしたとき、失礼ながらまだご存命だったんだ!と驚いたくらいですが、さすがに知の巨星も御歳95歳。残念と言うのは簡単ですが、大往生と言っても良いのではないでしょうか。


 曖昧さを好み、シロクロをはっきり付けることを避ける傾向にある日本では、「懐疑派=否定派」と言うイメージが強いのでかな?同時に一部の懐疑論者を名乗る人の中には逆に肩肘を張った人がいる状況で、ガードナー氏への一般人の評価はどうなんでしょう。

 数学にマジックに、そしてエンターテイメントとしての懐疑の名著を多く残したガードナー氏の功績が永く伝えられる事を願いつつご冥福をお祈りします。






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