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2010年03月21日
超能力検証実験に思う
 昨日、ネタにした山口敏太郎氏の超能力公開実験について。

明治の千鶴子以来、超能力公開実験 ホリプロの芸人キックさんが挑戦
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/e/fa21f134f84444490c909e834ac04ef6

 昨日の時点では「貞子以来」だったのが「千鶴子以来」になってます。いや、実はメールで指摘したのは私です(笑)。

 まぁ、それはさて置きこの文章を書いている時点では既に結果は出ている様ですが、公式な発表があるまではその実験の成否については「お楽しみ」にしておいて、ここで私が懸念していることをテーマにしましょう。

 まず現時点で力が確認された超能力者はいない事を前提にすると、超能力を自称する人間は2つのタイプがあると思います。トリックを使いウソを自覚して超能力者を演じる人間と、自分に能力があると信じ込んでしまった人間。今回の被験者であるキックさんが前者ならまだ救いがあり、ウソを突き詰めれば幕引きとなるでしょう。しかし後者であれば本人が実験の正当性に異議を唱え始めれば決着がつかなくなります。

 そして逆に懐疑論者として検証する人間も同様に2つタイプあるのではないか?

 真実を求めるために安易な妄信を嫌うタイプと否定を宣言する責任を回避するために懐疑論者のスタンスを装っている人間。これまた同じ感じですが、前者が立ち会えば公平な実験が行なえるでしょうが、後者なら自身が超能力の存在を認めるジャッジを迫られた時の責任を回避すべく、肯定的な結果を認めない可能性もあります。
 更に言えばこの実験で肯定派と否定派(懐疑派を含む)の双方からとやかく言われそうですが・・・そのリスクを含めての実験だという覚悟がなければ、今後につながるかどうか心配です。


 まぁ、ご存知の通り超能力にはかなり否定に近い懐疑的な立場(って、上記の「責任を回避するために・・・」って人間?)ですが、今回の実験で肯定的・否定的のどちらの結果が出てもこれで結論を出すのは間違いでしょう。もちろん肯定的な結果には「偶然」、否定的な結果には「コンディション」ってキーワードが付いて回るし。

 ・・・あれっ?批判してたけど、結局私も結論先延ばし&回避の「性質の悪い懐疑論者」と同じか。

 いやいやいや、安易な結果に飛びつきたくないと言うだけで・・・(汗)。


 まぁ、前述どおり「火中の栗」に手を出した山口氏。今後はジェイムズ・ランディのサイキックチャレンジの予選ぐらいに発展すれば面白いんですが。


{a8.net http://tenant.depart.livedoor.com/t/mangazenkan/item5479524.html?lid=af0501}
{a8.net http://books.livedoor.com/item/3643392}


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